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巨人開幕投手はドラ1・竹丸 「エースのジョー」城之内邦雄以来64年ぶり 伊織の離脱で阿部監督決断 - スポニチ Sponichi Annex 野球
巨人のドラフト1位左腕・竹丸和幸投手(24=鷺宮製作所)が27日の阪神戦(東京ドーム)で開幕投手を務めることが16日、決まった。筆頭候補だった山崎伊織投手(27)が右肩のコンディション不良で離脱したこともあり、阿部慎之助監督(46)が決断。2リーグ制以降、球団新人の開幕投手は1962年の城之内邦雄以来64年ぶり3人目で、2年ぶりのリーグ優勝へ新人左腕が勢いをつける。
昨季のリーグ覇者・阪神を相手にルーキーが先陣を切る。昨季まで3年連続2桁勝利を挙げた山崎が無念の離脱。ピンチを乗り越えるため阿部監督が決断し「開幕は竹丸でいきます」と明言した。竹丸はこの日、川崎市のジャイアンツ球場でカーブやカットボールも交えて50球の投球練習などで調整。「もちろん勝ちたいけど、勝ち負けは運もあるのでこだわりすぎずにやりたい」と新人らしからぬ落ち着きぶりで、大役への思いを語った。通達を受けたのは14日の東京ドームでの練習前。内海投手コーチ経由で監督室に呼ばれ「開幕いくぞ。思い切ってやってくれ」と伝えられた。目標だった開幕ローテーション入りを超える抜てき。「監督室に呼ばれて察したところもあったので驚きはなかった。しっかり抑えたい」と静かに闘志を燃やした。指揮官は春季キャンプ前から「26年は新しいジャイアンツをつくると思って、僕はやっていきたい」と若手を積極起用する方針を示していた。今春実戦5試合に登板して計13回連続無失点と結果を残し続けた左腕に、26年のスタートを託す。昨季8勝17敗と大きく負け越してリーグ優勝を譲っただけに、まだ対戦のないフレッシュな力で嫌な印象を植え付ける意図もある。竹丸は広島県出身だが、父の影響もあって幼少期から阪神ファン。昨年のドラフト指名時には佐藤輝との対戦も熱望していた。その阪神との対戦に「ファンでしたけど関係なく一人一人に投げたい。自分がいい投球をして勝てればなおさらいい」と話した。62年4月7日の阪神戦で「エースのジョー」こと城之内邦雄が務めて以来、2リーグ制以降球団3人目の新人開幕投手。勝利投手となれば球団史上初の歴史的快挙となる。「まだ開幕戦どうこうという心境ではない。まずは次のオープン戦に向けて」と残り1試合のオープン戦登板を経て、歴史的大役へ向かう。(田中 健人)▼城之内邦雄氏(新人だった62年に開幕投手。竹丸について)この間、テレビで投球を見たけど、いいボールを投げていた。社会人出身のドラフト1位だから、即戦力として期待されるだろうけど、まずは自分の思うように投げればいい。死球は論外だけど、内角に投げないとアマチュアと違ってプロは絶対打たれる。だから僕のシュートのように絶対的な決め球を徐々に身につけてほしい。それとプロは誰も面倒を見てくれないから、自分で考えないと進歩しないと肝に銘じてほしい。《城之内24勝新人王獲得もチーム15年ぶりBクラス》▽1962年の巨人 川上哲治監督が2年目の指揮を執り、巨人では2リーグ制以降初となる新人開幕投手を城之内が務めた。「エースのジョー」の愛称で親しまれ、最終的に24勝12敗、防御率2.21で新人王を獲得。また、王貞治が7月1日の大洋戦から一本足打法を開始し、最終的に38本塁打、85打点で自身初の本塁打王、打点王の2冠に輝いた。チームは67勝63敗4分け、勝率.515でリーグ4位で終了。Bクラスは1リーグ制時代の47年5位以来、15年ぶりだった。《杉内コーチ「乗り越えて」戸郷は大役逃し「悔しい」》杉内投手チーフコーチは開幕投手を務める竹丸に「打たれてないですからね。荷が重いかもしれないけれど、乗り越えてほしい」と期待した。3年連続の大役とはならなかった戸郷は「悔しい気持ちしかない。同じ先発投手として負けていられない」としつつ「何か助言できることがあれば」と約束。戸郷は17日のヤクルト戦(東京ドーム)に先発する。