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【メジャーリーガーたちのセンバツ】智弁学園・岡本和真 清原、松井、中田らに並べる衝撃の2発デビュー - スポニチ Sponichi Annex 野球
いよいよ19日に甲子園で第98回選抜高等学校野球大会が開幕する。1964年、サンフランシスコ・ジャイアンツで村上雅則投手がMLBデビューしてから62年。多くの日本人選手が海を渡り活躍しているが、その村上投手をはじめドジャース・大谷翔平選手(31)ら多くのメジャーリーガーたちは早春の甲子園を経験。世界の舞台へ羽ばたいていった。「メジャーリーガーたちのセンバツ」と題して、センバツの舞台から大リーグに挑んだ選手たちを振り返る。(構成 浅古正則)※MLB所属球団はメジャー選手登録されたチームのみ記載。
■岡本和真(智弁学園=奈良)MLBブルージェイズ今春大舞台に挑む岡本和真が憧れの甲子園の土を踏みしめたのは2014年春だった。高校通算57発、関西屈指のスラッガーは1回戦三重戦で大噴火した。初回の第1打席、三重の先発左腕・今井が3―2から投じた高めに浮いた変化球をバックスクリーンに運んだ。第2打席は中前打。第3三打席は左翼にこの日2本目の本塁打を放ち4打数3安打、2本塁打、2打点と鮮烈な甲子園デビューを果たした。1月24日のセンバツ出場決定時「バックスクリーンに1発打ちたい」と宣言。それから60日後、初打席で白球を約束した場所に放り込んだ。「有言実行できてホっとしました。甲子園は広い球場なので(ダイヤモンドを)回っていて気持ち良かった」前年秋の近畿大会までは4番を務めていたが、センバツでは3番。初回から必ず打席が巡り、対戦相手に強烈なダメージを与えるこという小坂監督の狙いだった。その思惑通りに破壊力抜群の1発。古豪・三重を震え上がらせた。大会記録に並ぶ1試合、2本塁打は後に巨人の先輩となる清原和博、松井秀喜、中田翔ら甲子園を沸かせたスターたちに肩を並べた。2回戦の相手は大会NO・1左腕といわれた佐野日大(栃木)の田嶋大樹(現オリックス=17年1巡目)。投打の大物対決となったが、初回の第1打席は左飛。4、6回の好機では低めにボールになるスライダーと、意表を突いた内角直球でともに三振に仕留められた。同点の9回からはマウンドに上がった。延長10回、先頭打者に安打を許すと、四球と野選で無死満塁に。気迫で2者連続三振を奪ったが、最後は直球を左前に運ばれ力尽きた。最後の夏、奈良大会決勝で宿敵・天理を撃破。悲願の日本一を目指したが、明徳義塾の前に初戦敗退した。高校通算73発のスラッガーは涙を流しながら「次の世界で、できればプロで頑張りたい」と誓った。巨人入りから12年後、もう一段上の“次の世界”に挑むために海を渡った。◆2014年巨人1巡目~2026年~ブルージェイズ