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【メジャーリーガーたちのセンバツ】敦賀気比・吉田正尚 小さな1年生4番で注目 のちの同僚山崎福也と… - スポニチ Sponichi Annex 野球
いよいよ19日に甲子園で第98回選抜高等学校野球大会が開幕する。1964年、サンフランシスコ・ジャイアンツで村上雅則投手がMLBデビューしてから62年。多くの日本人選手が海を渡り活躍しているが、その村上投手をはじめドジャース・大谷翔平選手(31)ら多くのメジャーリーガーたちは早春の甲子園を経験。世界の舞台へ羽ばたいていった。「メジャーリーガーたちのセンバツ」と題して、センバツの舞台から大リーグに挑んだ選手たちを振り返る。(構成 浅古正則)※MLB所属球団はメジャー選手登録されたチームのみ記載。
■吉田正尚(敦賀気比=福井)MLBレッドソックス2010年センバツ。選手登録の身長は1メートル71、体重70キロ。どこにでもいそうな体格の16歳の少年が大会屈指のスラッガーとして注目されていた。その名は吉田正尚。秋の公式戦9試合で打率・545。開会式直後の第1試合。天理(奈良)との1回戦に4番・右翼として先発出場した。2回の第1打席は三振に倒れたが、4回の第2打席は高めのボール気味の直球を振り切って右翼線にポトリと落ちるセンバツ初安打。6回の第3打席は117キロの変化球にタイミングを外されながら粘って左前に落とした。7回には1―2と追い込まれながら直球を会心の右前打。前評判通りの打撃で猛打賞を記録した。吉田にとっては念願の聖地初勝利だった。甲子園デビューは7カ月前の2009年夏。2回戦(初戦)の帝京(東東京)戦に1年生の4番としてスタメン出場。8回にチーム唯一の得点となる左前適時打を放った。だが試合は無念の敗戦。ちなみにこの時の帝京の5番打者は原口文仁(09年阪神6巡目)、9番は1年生の松本剛(現巨人)だった。新チームとなった同年秋、敦賀気比は福井県大会を制すと北信越大会で準優勝。センバツ切符を確実にした。吉田のリベンジの舞台は整った。初戦を快勝した敦賀気比の2回戦の相手は花咲徳栄(埼玉)。エースの五明は1回戦の嘉手納(沖縄)戦で2安打無四球完封を演じている好投手だった。吉田は第1、第2打席は内野ゴロに倒れたが1死二塁で迎えた5回の第3打席、五明の変化球を捉えると打球は弾丸ライナーで中堅の頭上を越える適時二塁打。センバツ初打点を記録した。準々決勝の相手はこの大会で準優勝する日大三(東京)。エースは後にオリックスでチームメートとなる山崎福也(14年オリックス1巡目、現日本ハム)だった。試合は敦賀気比の投手陣が崩れ0―10。吉田は山崎の前に遊ゴロ併殺を含む3打数無安打に終わった。雪辱を誓った吉田だったが、2年生の夏は福井大会準々決勝で福井商に敗退。新チーム、最上級生となった秋の県大会は制したものの、北信越大会でエース釜田佳直(11年楽天2巡目)擁する金沢(石川)に敗れ2年連続のセンバツ出場を逃した。最後の夏は福井大会準決勝に進出。前年夏に敗れた福井商との対決となった。肩を痛め4番・一塁で先発した吉田は3打数無安打で無念の敗戦。吉田の甲子園は2大会、16打数5安打2打点に終わった。◆青学大を経て2015年オリックス1巡目~2023年レッドソックス~