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「日本らしい野球をしていなかった」侍J8強敗退を米記者が分析「ナンバー1の座を取り戻すために…」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で大会史上初めて8強で敗退した日本代表「侍ジャパン」について、「カリフォルニア・ポスト」紙のディラン・ヘルナンデス記者が敗因を「アイデンティティの喪失」と指摘した。
侍ジャパンは今大会、1次ラウンドC組を全勝突破し、準々決勝に進出。準々決勝のベネズエラ戦は大谷が先頭打者本塁打を放つと、森下にも3ランが飛び出したが、投手陣がベネズエラの強力打線につかまり、逆転負けを喫し8強で終えた。ヘルナンデス記者は「侍ジャパンのアイデンティティの危機が、WBCでの惨劇を招いた」と見出しを付け、8強に終わった要因を分析した。同記者は「『日本らしい野球をしていなかった』。守備よりも攻撃を、スモールベースボールよりも長打を優先してしまったのである」と指摘。大谷翔平、鈴木誠也、吉田正尚と実績あるメジャーリーガー3人を除くと「相手にダメージを与えられると計算できる打者がいなかった」と“ビッグ3”とそれ以外の打者の実力差が顕著だったと記し、1次ラウンドから「脇を固める選手たちの中に、『どんな手段を使ってでも出塁する方法』を見出せる打者が十分に揃っていなかった。また、ランナーを進めることができる打者すら不足していた」と痛烈に批判した。そして、長打力を重視するあまり「守備を犠牲にした」とも指摘。カブスで本職が右翼手の鈴木に中堅を守らせた点にも触れた。ヘルナンデス記者は、今後の侍ジャパンについて「自分たちがどのようなチームでありたいかを見極めなければならない」と言及。「今のやり方は機能していない」と断言した。そして「日本が国際野球におけるナンバー1の座を取り戻すためには、時代の変化に対応していかなければならない。しかし、相手チームのやり方に迎合してはならない。かつて他チームと一線を画していた強みを失ってはならないのだ」とし「今大会の彼らは、その特徴を失ってしまった。その代償は、あまりに大きかった」と侍ジャパンの8強敗退は「日本らしい野球」を見失っていたことが一因にあると結んだ。