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阪神ドラ1・立石正広“プロ1号”が逆転満塁弾!2軍戦で豪快アーチ「持ってる」平田2軍監督も絶賛 - スポニチ Sponichi Annex 野球
やはり、ただ者ではなかった。阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22=創価大)が19日、ファーム・リーグのオリックス戦で“プロ1号”となる満塁本塁打を放った。2軍戦の公式記録が残る06年以降では球団新人で“最速”のグランドスラム。1月の新人合同自主トレ中に右脚肉離れを発症した影響で出遅れているが、公式戦2試合目、4打席目で飛び出した豪快アーチで、“本物”ぶりを見せつけた。
「持ってる男」だ。立石は、真ん中に入ってきた直球を見逃さない。打った瞬間に本塁打と分かる一撃。SGL尼崎は一瞬の沈黙の後、左中間席への着弾と同時に大きな歓声に包まれた。“プロ1号”は、決勝打となる逆転満塁弾だ。「やっぱり、そういうものを持っているんだろうな。勝負強さというか。あそこでタイムリーとかじゃなく、ホームランだもん。さすがだよ」平田2軍監督が絶賛した一発は、1―2の3回1死満塁で飛び出した。オリックスの2年目右腕・山口がカウント1―1から投じた144キロを粉砕。2軍公式戦での球団の新人選手によるグランドスラムは20年9月の井上広大以来6年ぶりで、06年以降では“最速”となった。まだリハビリの段階のため、この日の取材対応はなかったが、試合後恒例のスタンドへのあいさつでは平田2軍監督に指名され、マイクを手に虎党の前に立った。「今日も寒い中、応援ありがとうございました。無事、昨日卒業できました!」と声を張り上げ、声援のお礼とともに、18日に創価大の卒業式に出席したことを報告。大きな拍手をもらった。セールスポイントの一つである勝負強さは、高校時代から既に培われていた。高川学園(山口)の恩師・松本祐一郎監督はかねて「大事なところで打ってくれる選手でした」と当時を回想。「彼が朝、ティー打撃を欠かしたのを見たことがない。だからチャンスでもどんな場面でも、自信を持って打席に入っていた」と続け、重要な局面で力を発揮できる理由に挙げた。人一倍真摯(しんし)な取り組みはプロ入り後も同じ。右脚肉離れを発症後も、毎日のように黙々と上半身トレーニングに汗を流していたことを、多くの選手、関係者が見ている。立石は、今後も2軍戦に出場予定。まだ実戦で守備には就いていないものの、右脚の状態は徐々に上がっている。本人は「少しでも早く1軍に上がりたい気持ちはある」と話しており、開幕1軍は諦めていない。バットから快音を発し続けることが、そのための一番の早道になる。 (松本 航亮)○…立石(神)がファーム・リーグで1号の満塁本塁打。2軍戦で球団新人の満塁弾は、20年9月26日の中日戦で井上(現ロ)が放って以来。NPBの公式記録として残る06年以降の2軍戦で、球団選手の満塁弾は35本目になるが、立石の3月19日は10年3月21日の甲斐雄平を抜き日付では“最速”となった。