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広島ドラ2・斉藤汰直 勝ちパターン起用へ 最速156キロで1回零封 新井監督「視野に入ってきている」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
広島のドラフト2位・斉藤汰直投手(22=亜大)が21日、ソフトバンク戦(みずほペイペイ)で快投を披露した。7回から救援登板して圧巻のパーフェクト投球。自己最速を1キロ更新する156キロの直球を軸に2三振を奪った。オープン戦は6試合連続無失点。新井貴浩監督(49)は「同点、もしくは勝っている場面でも視野に入ってきている」と勝ちパターンでの起用を示唆した。
斉藤汰が、渾身(こんしん)の直球で圧倒した。4点優勢の7回から3番手として救援登板。2死から笹川に投じた5球目だ。カウント2―2から自己最速の156キロ直球で空振り三振。昨季の日本一打線を相手に1回無安打無失点2奪三振を誇った。「あまり考えすぎず、自分はそういう(球速を出すだけの)投手じゃないと思って投げている。スライダーで三振を取れたというのが一番良かった」周囲を驚かせた剛速球以上に手応えを得たのがスライダーだった。先頭の川瀬をカットボールで投ゴロに打ち取ると、続く柳町は新球で勝負。カウント2―2からスライダーで見逃し三振に仕留めた。亜大時代は直球に加えてツーシーム、カットボール、フォーク、カーブを駆使して配球を組み立てていた。しかしプロでは投球の幅を広げるために、春季キャンプからスライダーの習得に乗り出していたという。「テイラー(ハーン)とフレディ(ターノック)に教えてもらって練習している。(助っ人外国人選手に)聞いたら教えてくれた」理想は、真っすぐのように速く、空振りが取れるスライダーだといい、今後も精度向上に努める。変化球を生かすためには主体となる直球の球威が必要。18日のオリックス戦では自己最速を3キロ更新する155キロを計測したばかりだが、さらに最速を更新した。直球の精度は確実に上がっており、期待は高まるばかりだ。首脳陣の評価も急上昇だ。前回登板後に新井監督は「ルーキーで、いきなり開幕から勝ちパターンで投げるというのは、考えづらい」と話していた。ただ早くも前言撤回。「ビハインドだけじゃなしに同点、もしくは勝っている場面でも視野に入ってきている。それぐらい良いものを見せてくれている」と勝ちパターンでの起用の可能性をにおわせた。1日の楽天戦から6試合連続無失点と安定感は抜群。それでも背番号11は「任されたポジションで投げるだけなので、そこまで(勝ちパターンとかは)意識はしていない。思い切って投げていくだけ」と冷静だ。勝利の方程式入りが視界に入るが、泰然自若を貫き、開幕へ準備を進める。 (長谷川 凡記)◇斉藤 汰直(さいとう・たいち)2003年(平15)12月7日生まれ、兵庫県宝塚市出身の22歳。小1時に野球を始め、武庫荘総合では甲子園出場なし。亜大では1年春からベンチ入りし、2年秋にリーグ戦初勝利。25年の日米大学野球では2試合で計5回を投げ、3安打2失点9奪三振の好投を見せた。1メートル83、90キロ。右投げ右打ち。