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【スポニチ評論家座談会 セ編(上)】阪神の連覇を激推し!12人中9人の圧倒的支持集める - スポニチ Sponichi Annex 野球
プロ野球は27日にセ・パ両リーグが開幕する。スポニチ評論家陣による開幕前恒例の座談会が行われ、セ・リーグは昨年リーグ優勝した阪神の連覇予想が圧倒的支持を集めた。投打充実の戦力は他5球団を寄せつけないと分析する中、対抗には投手力のいい中日を推す声が多かった。主砲が大リーグに移籍した巨人、ヤクルトは…。就任4年目の新井貴浩監督(49)が率いる広島と、相川亮二新監督(49)のDeNAの巻き返しは?パ・リーグ編は25日に掲載する。(構成・畑野 理之)
大野豊氏 皆さんは、今年もどこが阪神を追いかけるのかと予想している。巨人やヤクルトは主力選手が抜け、一方で中日の評価が高い。私は期待も込めて広島を推した。広澤克実氏 阪神は昨年、交流戦を負け越したのにセ・リーグ同士だと77勝44敗4分け。オフの補強の動きを見れば、さらに差が開く可能性もある。矢野燿大氏 石井が抜けたのは大きいですが、元々、投手の層は厚い。3人の新外国人投手も想像以上に良さそう。昨年は固定できなかった遊撃と左翼も中川や高寺の成長もあり、そこにドラフト1位の立石も絡んできたら楽しみ。片岡篤史氏 石井の代わりは若手投手の台頭に注目している。開幕前の時点では他球団との差は小さくはないとみえる。亀山つとむ氏 心配は主力選手の負傷ですが、藤川監督が一番ケアしている部分なので大丈夫でしょう。能見篤史氏 対抗には投手力のいい中日を挙げたい。侍ジャパンが実際にバンテリンドームで壮行試合を行いましたが、選手たちから「狭くなった」という声が複数ありました。得点力が上がり、野球がどう変わるのかを見てみたい。関本賢太郎氏 レギュラーシーズンで53試合も投げて1点しか取られなかった石井の代わりはいません。試合後半に何回かは逆転を許すかもしれませんが、他のリリーバーの顔触れを見れば、それでも…って感じでみています。原口文仁氏 脂の乗っている選手が多く、昨年同様か、それ以上を期待しています。交流戦の負け越しも、捕手の伏見選手の加入がプラスになりそう。野村謙二郎氏 1番近本、2番中野が固定できているのが強み。足も使えるし、この2人がいてこその森下、佐藤輝のクリーンアップだと思う。T―岡田氏 打線が1番から5番まで固定できるのはやっぱり大きい。足も使えて、長打もある。投手陣からセンターラインまで守りもしっかりしていて、穴がない。片岡 森下、佐藤輝は侍ジャパンでも勝負強さを見せていたし成長著しい。大山を加えた3人が並んでいるからさらに怖いですし、森下は試合を決める独特なひと振りが持ち味で、まだまだ楽しみ。広澤 以前に森下を取材した時、内角球の打ち方について自分の信念を貫いたと言っていたが、それが今に至っている。首脳陣から“こうやれ”と指導されても、自分が“これ”と思ったことを曲げなかった。20代そこそこの若さで大したものだなと感心したことがある。同じチームにいた金本知憲や松井秀喜、清原和博らを見てきたが、森下が彼らほどビルドアップしたら、飛距離も増して、そのレベルの仲間入りをする可能性を感じる。能見 侍ジャパンでは佐藤輝と森下の2人はなかなか出番がない中でも、凄く前向きにやっていましたし、出場していない時もすべての試合でポジティブで、だからチャンスを与えられた時に結果を出せた。他の一流選手たちとの交流でたくさんのことを学んだと思いますし、自分たちはまだまだだとも感じたでしょう。絶対にいい経験をして戻ってきたと思います。原口 昨年の佐藤輝は近くで見ていましたが、本当に頼もしかった。ただ、今年は他球団のマークは厳しくなるでしょう。昨年は死球がゼロでしたが、その包囲網を突破してほしい。片岡 以前は手が出ていた高めのボール球を、昨年は振らなかった。そこを我慢することで、左中間方向への打球が増え、相手バッテリーも「インハイ」と「落ちる球」のコンビネーションは少なくなった。確かに40本塁打で死球ゼロは普通はあり得ない。投手に“インコース、インコース”と言うと、嫌がって、かえって投げられなくなると聞きますが、本当ですか?能見 全員ではないでしょうが、ピンポイントで“インハイ”と言うと、難しいのかもしれません。片岡 チームが勝つために“ここに投げてくれ”と言っても、インハイを投げると自分がおかしくなるので、投げたい球で勝負させてくれと…。能見 確かにWBCでもいました。片岡 だから、あまり“攻めろ、攻めろ”とは言えなくなってきています。亀山 T―岡田さんも、本塁打のタイトルを獲得した翌年は攻められ方が厳しくなった?T―岡田 多少は感じました。慣れればいいんですけどね。頭では配球の傾向を分かっていても、どうしても体が反応してしまいます。佐藤輝選手への配球がどう変わるのか、注目はしています。他球団のバッテリーもやられっぱなしでいいとは思っていないでしょう。広澤 そもそも内角が攻めて、外角は逃げるという定義がどうなのか。野村克也さんも「インハイ」と「アウトロー」のように対角線にきちんと投げきるのが基本だとよく言っていた。それが「インハイは投げられません」となればどうしようもない。別に当てろとは言っていない。四隅に投げられないと捕手も配球できない。矢野 いい打者を打ち取るためには打撃フォームを崩す、またはメンタルを崩す…。そのためにはインサイドは必要です。体付近や足元で、体の開きを早くして打つポイントを前にさせる、イライラさせるなど、冷静な状態で打席に立たせたくない。打ち損じをさせるためには、詰まらせるためには…。インサイドばかりが正解とは思わないけど、そこに投げられる練習はしておかないといけません。広澤 今の投手はスピードばかりを磨いて、コントロールを磨くことをおろそかにしているように思う。大野 スピードは確かに魅力だけど、コントロールがアバウトなのに内角を要求しても投げきることができない投手が多い。内角に1球でも投げきることができれば配球の幅を広げられるし、投げきる自信がないから佐藤輝にも内角が少なくなっているのでしょう。矢野 確かにピンポイントにするから難しい。内角でも、この打者は高かったらいいよとか、どの高さでもコースさえ間違えないようになど、打者によっていろいろ伝え方はあります。亀山 阪神はディベイニーの起用法が難しい。対照的に遊撃のポジションを争う小幡、木浪、熊谷、さらに高寺が昨年よりも目立っている。キャンプ中は“小幡でいいんじゃないか”という声が多かったが、今は“小幡がいい”に変わっています。関本 ディベイニーの遊撃は厳しいという声をよく聞きます。膝を地面に着けて捕球する遊撃手はなかなか見ない。守備でうまくいっていないことが打撃低調の要因になっているのかもしれません。※(下)に続く