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阪神・森下翔太に“熱男”からエール 松田宣浩氏「熱く、豪快に」“大谷流”で猛虎に火を付けろ - スポニチ Sponichi Annex 野球
第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した侍ジャパンで野手総合コーチを務めた松田宣浩氏(42=本紙評論家)が23日、阪神・森下翔太外野手(25)へ“熱男流”のエールを送った。今季のノルマに打率3割、30本塁打、20盗塁を厳命。プレーに加え「言葉」でも仲間を鼓舞し続けたドジャース・大谷翔平投手(31)の姿勢を継承し、準々決勝・ベネズエラ戦で3ランを打った際に見せた、ド派手なガッツポーズに象徴される「熱さ」で猛虎に火を付けろ――と背中を押した。
ローンデポ・パークの夜空に響いた森下の雄叫びは、決戦から1週間以上たった今でも松田氏の耳の奥に残る。一時勝ち越しとなる3ランを放ち、一塁を回ったところでド派手なガッツポーズ。世界で見せた闘争心あふれる姿を、猛虎でも貫くことを期待した。「森下選手は熱い気持ちを持っている。言葉だけではなく、とにかく熱いプレーで仲間を引っ張ってほしい。周りは熱く豪快なプレーを期待するし、誰もが注目して見ている」大谷の姿勢も、森下は参考にすべきだと松田氏は言う。侍ジャパンの先頭に立ち、バットと言葉で日本をけん引した世界一のプレーヤー。スター選手が自らのメッセージで仲間を奮い立たせる光景は、昨今のプロ野球界では珍しい。松田氏も「自分のプレーにだけ集中すればいい、という風潮になってきている」と球界の現状を憂慮。一投一打に燃えたぎる魂を込めてきた本家・熱男は「WBCでの大谷選手を見ても、チームを鼓舞したり、引っ張っていったりする選手は必ず必要」と証言した。2リーグ制以降では球団初のリーグ連覇を狙う阪神。“大谷流の鼓舞術”で火付け役を担うのは、虎の熱男――森下翔太しかいない。「岡本選手、村上選手がメジャーに行った以上、森下選手に日本プロ野球の“長距離界”を引っ張ってもらいたい。日本の右打者の中では一番。走る意欲も持って、打率3割、30本塁打、20盗塁を常に叩き出せるような選手になってほしいですね」盗塁数は、1年目から1、0、5。屈指の勝負強さに「足」が加われば、まさに鬼に金棒。「守備も良いし、肩も強い。走攻守、日本でトップレベルの外野手」。松田氏の眼力が正しかったことを証明する背番号1の26年シーズンが、27日に幕を開ける。「日本プロ野球で、抜群な成績を残してほしい。やっぱり森下選手はいいな、というのを、周囲に示してほしい」近い将来、再び世界を相手に躍動する若虎の勇姿を、熱男は心待ちにしている。(八木 勇磨)▽森下のWBC本塁打VTR 3月14日(日本時間15日)の準々決勝でベネズエラと対戦。鈴木の負傷により2回の守備から途中出場し、2―2の3回1死二、三塁からR・スアレスのチェンジアップを左翼ポール際へ運ぶ3ランを放った。打った瞬間、本塁打を確信して右手を高く掲げ、ガッツポーズを何度も繰り返しながらダイヤモンドを一周。試合後は敗退の悔しさをにじませつつ「自分なりの100%を出そうという心構えが、いい形につながった」と振り返った。≪開幕G戦は感覚重視≫レギュラーシーズン開幕となる27日巨人戦(東京ドーム)に向け、この日はリフレッシュに努めた。開幕投手のドラフト1位・竹丸(鷺宮製作所)に続いて、ハワード、同3位・山城(亜大)と新戦力との対戦が予想されるが「どっちにしろ(新人とは)初対戦。(データも)見られるところは見て、見過ぎて考え過ぎても良くない。自分のスイングができれば大丈夫」とデータ頼みにならず、感覚重視の姿勢を強調した。昨年、伝統の一戦では打率.333、6本塁打、22打点といずれもカード別最高と好相性。開幕からの大暴れを狙っていた。≪松田氏はロス五輪での雪辱期待≫○…松田氏は森下に、28年のロサンゼルス五輪や、29年か30年に開催が予定される第7回WBCでの雪辱を期待した。準優勝した24年秋の第3回プレミア12が“ホップ”、今春の第6回WBCは“ステップ”の舞台だったとし「これで終わりじゃない。次は“ジャンプ”の大会。レギュラーとして帰ってきてほしい」と望んだ。23年秋に誕生した井端ジャパンでは、全ての国際大会に参加した25歳。次回は不動のレギュラーとして、世界一奪還を期す。