日刊スポーツ
【西武】冨士大和の支配下登録で「育成33人が3枠を競う」構図に リリーフ候補の優先度高めか
西武は24日、育成契約だった冨士大和投手(19)と正式に支配下選手契約を結んだ。背番号は「67」。1軍公式戦出場が可能な支配下選手数は67人に増え、残枠は「3」に減った。シーズン中の支配下登録期限は7月末。トレード補強などの可能性もあるものの、現状では33人の育成選手で最大3枠を競う。ペナント開幕後は「合致」がより重要になる。広池浩司球団本部長(52)は「チームの戦い方との兼ね合いもありますし」とする。たとえ本塁打を打ちまくっている育成選手がいても、1軍の補強課題が先発投手だったら、そのスラッガーの支配下昇格への優先度は低くなる。広池本部長は「いま(次の昇格)候補になっている人間は確かにいます」と認める。3月末時点ではリリーフ陣への需要が高くなることが想定される。キャンプ以降のアピールぶりで考えると、佐藤爽投手(23)は有力候補の1人だ。ただし先発、中継ぎと両方できるタイプで、西口監督は2月末時点では「先発で」と明言している。この先の2軍公式戦での起用次第で、佐藤爽の優先度は変わってきそうだ。巨人を戦力外になって育成入団した高橋礼投手(30)はキャンプを1軍で完走しながら被安打数、与四死球数とも、1軍の実戦では苦しい結果だった。希少なサブマリンなだけに2軍戦で安定感が増せば、一気に支配下が近づく。大手術からの復活を期す森脇亮介投手(33)の動向も注目の1つ。3月下旬時点では直球が140キロ台前半といったところ。首脳陣らはさらなる増速を求めている印象が強い。昨夏に“昇格候補”になった三浦大輝投手(25)と宮沢太成投手(26)はまずは2軍での安定感が求められる。宮沢はフォークの比率が多くなり、昨季とはまた違った印象がある。支配下復活を目指す佐々木健投手(29)は今季から先発調整に。2軍キャンプでは直球が走っていた。支配下登録の捕手が6人のみで、その半数に2月以降ここまででコンディション不良の時期があった。状況次第で「1増」の可能性は十分にあり、3月中旬まで1軍に帯同した是沢涼輔捕手(25)にも再びチャンスが巡りうる。オフに積極補強をした野手は、育成選手たちのハードルが上がった「1試合5人まで」の2軍戦の育成選手出場ルールという壁を越え、さらに群を抜く2軍成績を残した上での1軍チャンスになる。勝負の育成3年目、金子功児内野手(22)らもこの「2つの壁」を突破する必要がある。「強打の内野手」から新境地に挑む野村大樹捕手(25)は、現実的に今季は捕手スキル習得への1年になる。ただシーズン中に1軍の打力不足が深刻になり、かつ野村が2軍戦で打ちまくれば「打者野村」で1軍に呼ばれる可能性は残る。【西武担当=金子真仁】