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【スポニチ評論家座談会 パ編】ハム新庄推しで満場一致 リーグ制覇に全員が“太鼓判” - スポニチ Sponichi Annex 野球
新庄ハムが悲願のリーグ優勝を果たすか――。スポニチ評論家陣の順位予想パ・リーグ編。昨季は4・5ゲーム差で2位に甘んじた日本ハムのリーグ制覇を予想する声が大勢を占めた。ソフトバンクが3連覇を狙う中、オリックスなど他球団の巻き返しはあるのか?ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の盛り上がりの余韻も残しつつ、レギュラーシーズン開幕が2日後に迫る。 (構成・石塚 徹)【動画】スポニチ評論家陣のパ・リーグ順位予想はこちら
――優勝は日本ハム、2位ソフトバンク、3位オリックスという予想が大勢を占めた。大野豊氏 パ・リーグは日本ハムとソフトバンクの2強の争いだろう。ソフトバンクで昨季最多勝、14勝を挙げた有原が日本ハムに移るのは大きい。オリックスはどこまで追いかけられるか。あとの3チームは上位に迫るのは厳しいとみている。昨季の日本ハムは26個の貯金があった。優勝してもおかしくない。有原の14勝をソフトバンクの投手陣がどう埋めていくかがカギになるが、逆転する可能性が高いとみる。野村謙二郎氏 ソフトバンクが3位以下になることはないだろう。昨季の日本ハムはソフトバンクとほぼ互角(12勝13敗)に戦えている。チーム同士の相性というものはある。日本ハムにはソフトバンクへの苦手意識はないだろう。野球を見ていても面白いし、何をやってくるかわからない。データも持っているのだろうし、新庄監督の勘もさえている。矢野燿大氏 先発陣は伊藤というけん引役がいるし、達がすごくいい。圧倒的に抑える力があるし、1年間を通して投げれば相当勝つとみる。野手も新庄監督がいろんな選手を使ってバリエーションが豊富。メンバーが代わっても調子の波が少ない。伏見が抜けても若くて生きのいい捕手が複数いる。使いたい部分もあるだろうし、やりくりはできる。広澤克実氏 過去の大会を見てもWBC帰りで不振になる選手が1人、2人出てくる。伊藤がその渦に巻き込まれない限り大丈夫だろう。どのチームの打者に聞いても、嫌な投手として名前が出てくる。ソフトバンクも昨季のチーム防御率が2・39と安定している。3位以下とは差があるとみている。T―岡田氏 やはり日本ハムが抜けている。オリックスは一昨年からみずほペイペイドームでの相性が悪かったが、昨年最後に4連戦4連勝があった。その部分についてはある程度フラットにはいけるとみている。上位にいくには苦手をつくらないことがマストになる。悪くてもタイ。西武、楽天、ロッテ相手にどれだけ貯金をつくれるかだろう。昨年のこの時期はケガ人が多かった。中川、太田が引っ張って、ベテランの森友、西川らといいバランスで攻撃できれば。投手陣は宮城、曽谷、山下と粒がそろっている。昨季は打のチームだったが、今季は投手力を前面に打ち出して戦えるとみている。亀山つとむ氏 新庄監督は去年「4位でいい」と言っていたが「今年は勝ちます。勝たなきゃいかんです」と言っていた。矢野さんも言っていたが、達の成長、有原が右から左へ動いた、というプラスアルファがある。戦力も整っている。これで勝てないなら自己責任、という言い方をしていた。積んできた野球に対する手応えがあるはず。看板選手を特別扱いするようなチームではなく、若い選手でもチャンスがあればどんどん使う。なので、そのへんの選手が非常によく練習する。ソフトバンクについては、有原が抜けた、ということで他球団は「今年はやれるんじゃないか」と思うはず。五分の戦いをしてくれれば日本ハムにも優位に働く。ソフトバンクを食うならオリックスだが、下の3つからは想像できない。片岡篤史氏 新庄監督の表情、緊張感が昨季までと違う。野手は全員20代でまだまだ伸びる要素があり、戦力も整った。万波あたりが悪いとパンと外す。ああ見えて厳しいやり方をしている。(PL学園の後輩の)ロッテのサブロー監督は2軍監督を経ての就任。もちろん今年も勝ちにいかないといけないが、寺地や井上に三塁をやらせたり、来年、再来年のことを考えて戦うだろう。上の2チームを脅かすまでは厳しいだろう。能見篤史氏 伊藤とはWBCでキャッチボールもしたが、ボールの強さを感じる部分はあった。昨季完投数が多かったこともあり、思っていたほどには上がってこない部分はあった。それでも信頼度は変わらなかった。日本ハムの先発陣はさらに北山がいて、有原がいて、山崎、細野もいる。中継ぎはワンポイントで島本も補強した。オリックスは機動力に欠ける。ヒット3本打たないと点が入らない。これは以前からの課題。麦谷が走れるといっても塁に出ないと始まらない。投手陣はある程度そろっている。後ろでやられるケースも多いが、バランスを取れれば面白い存在になる。関本賢太郎氏 昨季の日本ハムはソフトバンク、オリックスに五分の成績だった。オリックスはソフトバンクとどう戦うか(昨季は7勝16敗2分け)。その成績次第で上位3チームの順位が替わるとみている。昨季のソフトバンク優勝はオリックスに大きく勝ち越したのが一つの要因。オリックスがソフトバンクと5割で戦えば、日本ハムの優勝が近づくかもしれない。カギを握るのはオリックスだろう。原口文仁氏 日本ハムは新庄監督5年目。選手が監督のやりたい野球を理解して、集大成という意気込みで臨める。若いチームだけに、とにかく元気がいい。交流戦で対戦しても、勢いに乗ると手がつけられない、本当に嫌なチームだった。どんどん次から次へと作戦が出てきて、流れが相手に行ってしまう感覚があった。オリックスは昨季ケガ人の多かったことを考えると、プラスの要素が多い。投手なら山下、野手なら西川。西川がしっかり座れば厚みのある打線になる。――ワールド・ベースボール・クラシックは盛り上がった。今年の注目選手、プロ野球界に期待したいこともあると思う。矢野 今年の新人では楽天の藤原が一番楽しみ。真っすぐの質がいい。150キロだから速い、ではなく体感。力感がないように見えてベース上で来る。誰でもできるものではないので。1年間を通して投げていないのでどこまで持つかはわからないが、通して投げられれば2桁勝って新人王、というくらいの能力があるとみている。中日も中西、桜井というルーキーが楽しみ。阪神の立石、広島の平川も含め、新しい選手が出てくることはプロ野球ファンにとっての楽しみでもある。村上、岡本がメジャーに行って、次世代のこのメンバーが侍ジャパンに入るのでは、という部分も楽しみにしたい。片岡 花園大という学校からあんな投手が出てくるとは。線が少し細いので、ケガさえしなければ。あとはロッテの石垣元がいい。高校出なので今季はあまり投げさせないだろうが、モノは一級品。投げさせれば開幕からでもいけるような球を投げている。能見 WBCでは由伸も含めてみんなとキャッチボールをしたが、一番怖かったのが金丸。真っすぐの質が段違い。体感的には一番速かった。トラックマンで数値化されるが、ベース板での強さは数字に出ない。受けて改めて凄さを感じた。体も開かないし、胸もなかなか見えてこない。本当にいいボールを投げる。野村 WBCは各国のメンバーが凄かった。今後あのメンバーに立ち向かっていかないといけないなら、ピッチクロックを取り入れることを議論してもらいたい。まあいいか、で投げるのではなく、しっかり練習して、日本でやって慣れていれば…ということをどうしても考えてしまう。日本を代表して行く、というのならしっかりしたバックアップがほしい。間と駆け引きが日本の野球かもしれないが、議論は必要。でないと選手がかわいそう。能見 投手は1人の打者に対して2回プレートを外せる。タイミングや秒数が合わなかったら外せる。ボール交換も残り8秒までは何度でもできる。ダルビッシュもいろいろ説明してくれたが、日本人はまじめすぎて誰もしない。慣れていないので。特に走者がいる時は全部テンポが一緒になってしまう。野村 社会人野球の関係者に聞くと、やっているから慣れている。投手はロジンバッグを触りながら歩いていってから受ける、というのを覚えていく。矢野 やることが事前にわかっているなら、上の人が日本代表に協力すべき。広澤 今回準備した人たちに、さらなる準備の必要性を訴える方が建設的だ。野村 大谷が出て盛り上がったのだし、今後も出るからには勝ってほしいと願っているので。≪赤星氏≫新庄監督は1つの進塁打が打てるかどうかなど少しの差だと昨季を振り返っていた。キャンプでは全選手に遊ゴロを指示するなど新庄野球をさらに徹底させた。達、伊藤、有原は強力で有原の行ってこい移籍で逆転も。≪佐々岡氏≫日本ハムは新庄野球が浸透して就任5年目の集大成。ソフトバンクは投打とも地力があり、今年も2強の様相か。昨年の対戦成績はソフトバンクの13勝12敗。最終的についた4.5ゲーム差より、さらに縮まっていると思う。