サンスポ
【球界ここだけの話(4094)】ヤクルト・宮本丈が語る〝魔曲〟「チャンス川端」の力
ヤクルト・宮本丈プロ野球のペナントレースが27日にいよいよ開幕する。チームスローガン「燕心(エンジン)全開」を掲げ、昨季最下位からの巻き返しを期すヤクルトには〝新戦力〟といえる頼もしい味方が存在する。応援団がスタンドで奏でる「チャンス川端」である。引退セレモニーで、FUNKY MONKEY BΛBY’Sとともに「悲しみなんて笑い飛ばせ」を熱唱するヤクルト・川端慎吾=神宮球場音楽ユニット、FUNKY MONKEY BΛBY’Sの「悲しみなんて笑い飛ばせ」のメロディーを用いたチャンステーマ。元来は昨季限りで現役を引退した川端慎吾2軍打撃コーチ(38)専用の応援歌としてチャンスに響いていた。3月14日の引退試合後のセレモニーで、川端2軍打撃コーチが「『悲しみなんて笑い飛ばせ』のチャンステーマを、これからも使って頂けないでしょうか。チャンスで選手たちに、僕からも背中を押したい」と応援団に異例のお願いをしたことを受け、今季も導入されることが決まった。翌15日のオリックスとのオープン戦(神宮)でさっそく使用。0-0の二回2死一、二塁の好機で流れると、橋本が先制の2点二塁打、続く岩田が中前適時打と、パワーをもらった選手が次々と躍動した。21日の日本ハムとのオープン戦(エスコン)では、2-3の七回1死二、三塁で代打として登場した宮本が「チャンス川端」がとどろく中、同点打を放った。チャンステーマは「聞こえていました」という宮本は「チャンス川端」の〝魔力〟を明かす。「何ていうんですかね、いいイメージができる感じはありますね」。「チャンス川端」のメロディーとともに脳裏に焼き付いている通算1100安打のヒットマンがチームやファンの期待に応える姿。宮本は「慎吾さんの姿を思い出し、自分もできるんじゃないかなと。そういう気持ちになれたので、すごくいいなと思いました」と笑った。昨季は代打の切り札として活躍した宮本にとって、日本一となった21年に主に代打で91試合に出場し、打率・372をマークして〝代打の神様〟と評された川端2軍打撃コーチは、打席の入り方や準備の仕方を参考にするなど手本にしてきた存在。憧れの先輩が輝く姿を見てきたからこそ、「チャンス川端」を聞くと自然と力がわいてくる。引退試合はスタンド観戦し、「ファンの方からすごく愛されていて、尊敬する先輩だなと改めて思った。最後まですごくかっこよかった。感謝しかないですね」と思いを打ち明けた。高校野球では、智弁和歌山の「ジョックロック」や、習志野(千葉)の「レッツゴー習志野」など、演奏されると大量得点や大逆転が生まれる〝魔曲〟といわれる応援曲がある。「チャンス川端」も〝魔曲〟として、ナインの背中を押す存在になりそうだ。(武田千怜)