スポニチ
阪神・森下翔太 連覇へ“吉兆G倒弾”「聖也さんのおかげ」今季チーム1号で開幕カード勝ち越し - スポニチ Sponichi Annex 野球
虎1号は背番号1!阪神・森下翔太外野手(25)が、29日の巨人戦(東京ドーム)の9回に、今季チーム1号となる左越えソロ本塁打を放った。自身通算50号という節目の一発で彩り、2004年以来22年ぶりとなる巨人との開幕カード勝ち越しに貢献。藤川阪神はリーグ制覇した昨季に続く2年連続の開幕カード勝ち越しで、2リーグ制以降では球団初となるセ・リーグ連覇へ吉兆発進を切った。
猛虎の「1」の一撃が、力強く勝利をたぐり寄せた。8―6の9回1死無走者。左腕・石川がカウント1―1から投じた甘いチェンジアップを、一振りで仕留めた。「まあまあ、それなりに、角度も(あって良かった)」試合後は控え気味に振り返ったが、実際は打った瞬間、フェンスオーバーを確信する一撃だった。打球は鮮やかな放物線を描き、左翼席中段へ。今季チーム1号となったG倒弾が、ダメ押しの猛攻を呼ぶ引き金となった。それでも背番号1は自身の一打を誇らない。先輩が見せた“背中”に、こうべを垂れた。「自分が打つ前に粘りを見せてくれたので、あの一発につながった。(木浪)聖也さんが執念を見せてやってくれたおかげ」目標は掲げるが、個人成績に固執はしない背番号1。ただ、数字は着実に積み上がっている。この日のアーチで、節目の通算50号。だが、それも単なる通過点に過ぎない。WBC準々決勝で3ランを放つなど、一発勝負の舞台での経験を重ね、一回りも二回りも成長を遂げてチームに帰ってきた男の視線は、さらに先を捉えている。「もっともっと上を目指しているので、という感じです」大学3年からパフォーマンス向上のために通う都内のトレーニング施設「Rebase(リベース)」で磨くのは、技術面だけではない。体のメカニズムから筋肉の使い方まで細かく座学で学ぶ。その知識に、プロ入り後3年間で培った経験値もプラスアルファされ、徐々に状態が悪い時に出る悪癖を見つけられるようになり、調子の波を小さくするための引き出しが増えた。「“このポイントだけを押さえておけば調子が悪くなっても大丈夫”という感じになっている。他の選手のスイングを見て、“こうすればいいのにな”と思う事とかは、体の仕組み、筋肉の使い方を理解していないと、分からない話。そういう気づきもでてきた」開幕3試合で打率・455(11打数5安打)、1本塁打、2打点。22年ぶりとなる巨人との開幕カード勝ち越しに大きく貢献した。それでも「まだ3試合。一喜一憂することなくやります」と余念はない。猛虎の浮沈を担う男には、今や根拠も備わる。必然のパフォーマンスで、今季もチームの先頭に立つ。(石崎 祥平)○…森下(神)の今季1号ソロはプロ通算50号本塁打。通算369試合目で、阪神生え抜き選手の到達試合数順では7番目。49年別当薫の208試合を筆頭に、71年田淵幸一の241試合、23年佐藤輝明の303試合、91年八木裕の319試合、60年藤本勝巳、82年岡田彰布、94年新庄剛志の3人が320試合で並び、77年掛布雅之359試合、26年森下翔太369試合の順。