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【阪神ファーム通信】阪神・前川右京、梅野から譲り受けたバットを手に再び1軍の舞台へ
阪神・前川右京カクテル光線に照らされ、4万人超の大観衆の声援を浴びる舞台へ―。阪神・前川右京外野手(22)は再起を期して1軍を目指す。その手にあるのは、2軍でともに汗を流す梅野隆太郎捕手(34)から譲り受けたバット。先輩が愛用する一本が、復調のきっかけとなっている。「バットをそろそろ変えてみようかなって思って。バランスがいいですし、(梅野さんのは)持った感じの感触が良かった。1日貸してもらって、結果が出たので、使わせてもらっています」もともと使用していたバットも「感触は合っていた」というが、やや軽さが気になった。「最近上半身だけで打っている感じで、手打ちになっていた」と振り返り、オープン戦では、直球にさされるなど19打席で6三振。上半身と下半身の連動性を促すため、あえて重めの〝梅野モデル〟を選択した。使い始めたのは3月19日の2軍・オリックス戦(SGL)。この試合でバックスクリーンへの今季1号を放つなど、2安打3打点と即結果を残し、その後も継続して使用している。ここまで2軍戦10試合に出場して、打率・333(33打数11安打)、1本塁打、6打点。中軸として存在感を示しているが、昨年まで2年連続で開幕スタメンを務めた男にとって、ここは本来いるべき場所ではない。北川2軍打撃チーフコーチら首脳陣の助言を受けながら、日々成長する22歳。貪欲に結果を求める姿からは、1軍への強い渇望がにじむ。「(プロは)数字で判断される。数字を残して、(1軍に)呼ばれたときにバーッといけるように。今はコツコツ準備したいと思っています」2年前、高卒3年目で116試合に出場し、打率・269、4本塁打、42打点を記録した若虎が、再び大舞台へ-。静かに牙を研ぎ、その時を待っている。(萩原翔)■前川 右京(まえがわ・うきょう)2003(平成15)年5月18日生まれ、22歳。三重・津市出身。津市立一身田中では「津ボーイズ」でプレー。奈良・智弁学園高1年春から左翼のレギュラーに定着し、同年夏から4番。3年春の選抜では8強、同年夏の甲子園では準優勝に貢献した。高校通算37本塁打。2022年D4位で阪神に入団。通算218試合出場、打率・259、5本塁打、64打点。176センチ、92キロ。年俸3100万円。左投げ左打ち。背番号「58」