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日本ハム・西川 1778日ぶり古巣復帰1号 “ボンズ型バット”で会心 - スポニチ Sponichi Annex 野球
日本ハム・西川遥輝外野手(33)が4日、オリックス戦の5回に1号3ランを放つなど、6―3での勝利に貢献した。5年ぶりに復帰した古巣での本塁打は、21年5月22日の西武戦以来1778日ぶり。新庄剛志監督(54)から薦められた、メジャー歴代最多通算762本塁打のバリー・ボンズ型のバットで3連勝に導いた。チームは2本塁打で、85年阪神と並ぶ最速の開幕8試合での20本塁打到達となった。
輝きが残る新品のバットを一塁側ベンチに掲げ、西川はゆっくりと歩き出した。スタンドインを見届ける必要もない。打った瞬間、確信する待望のチーム復帰後初アーチだった。「シーズン入って初ホームランなので。本当に気持ち良かったです」。大歓声に包まれ、ベンチで新庄監督とがっちりと握手した。0―2の5回1死一、三塁。相手は前回登板で完封勝利した好投手・九里だった。新庄監督に「どうやって打てば良いですか?」と聞いた。すると指揮官からは驚くような回答が返ってきた。「お前は打てない。諦めろ」。開き直り、1ボールから甘く入った変化球を強振。無欲で放った一時逆転3ランだった。昨オフにヤクルトを構想外。「もう野球ができないかもしれない」と諦めかけた中、一度は退団となった古巣からオファーが届いた。もう一度野球ができる喜びはあるが、複雑な感情が交錯する中で迎えた春季キャンプ第2クール初日、新庄監督から「簡単なバットだから芯に当てて」と、3本のバットを授かった。メジャー時代、新庄監督が本人から譲り受けたMLB歴代1位の通算762本塁打を放ったバリー・ボンズのバットを参考につくったタイ・カッブ型のバットだった。年季が入っていたためオープン戦中に折れたが、同モデルを参考に発注。開幕日に到着し「バットのおかげです」と指揮官に感謝した。新庄監督の勧めで打撃フォームも改造。追い込まれてもフルスイングするよう矯正され、指揮官も「振りが良いでしょう?キャンプから言い続けて、続けていることが凄くないですか?」と目を細める。チームも3連勝で勝率5割に到達。西川は言う。「今日の結果に一喜一憂せず、明日に向けて準備は始まっている」。慣れ親しんだ1番で輝きを取り戻す第一歩を踏み出した。(清藤 駿太)