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【黒田正宏 軍師の断】昨年までの「守護神・栗林」の幻影に惑わされた阪神打線…次回対戦でカーブを仕留めることが先決
七回1死、広島・栗林良吏の前に中飛に倒れた阪神・佐藤輝明 =マツダスタジアム(撮影・甘利慈)(セ・リーグ、広島2×ー1阪神、3回戦、阪神2勝1敗、5日、マツダ)現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(78)は広島・栗林良吏投手(29)の前に凡打を重ねた阪神打線に言及した。好調阪神打線も栗林の変幻自在の投球を見せられると、5安打1得点も仕方がない部分がある。緩急の使い方が抜群にうまかった。その原動力が初球から積極的に投げ込んできたカーブ。追い込んだ場面でもカーブでタイミングを外される阪神の打者が相次いだ。昨年までの守護神・栗林の投球から、大きくイメージが変わった、カーブの多投だった。阪神の打者は、この「昨年までの栗林」の幻影に惑わされ続けたように映った。つまり守護神として力のある球で押してくる姿を最後まで脳裏から消し去ることができなかったのだ。データを受け取り、ビデオで見て、準備は万端だっただろうが、打席に入ってみないと、なかなか対応は難しい。それが投手と打者の関係だ。次回対戦ではまず誰かが徹底的にカーブを狙って仕留めること。一人でも捉えると、相手バッテリーはペースを乱す、リズムを狂わせるところからのスタートが必要だ。一度、打席で見れば打者は順応できる。力のある打者が揃う阪神打線対栗林。今シーズンの楽しみでもある。一球速報へプロ野球日程へ