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【甘口辛口】偽警察官詐欺による「12億円」被害に衝撃 昨年の被害額は985億円…思い当たるふしがあるなら、くれぐれも注意してほしい
警察庁■4月8日特殊詐欺による高額被害は耳慣れてしまったが、さすがに「12億円」と聞くと驚きしかない。愛媛県警は6日、警察官や検察官を名乗る男たちからの電話を受け、同県の80代の女性が合計で約12億円を指定された口座に送金し、だまし取られたと発表した。警察庁によると特殊詐欺事件の被害額としては全国で過去最高という。昨年10月末に薬局店員を装った女から「あなたの保険証が不正に使われている」と女性に電話があり、その後警察官や検事に「あなたの口座で資金洗浄されている」などと迫られ12月末から今年2月にかけ計8回送金した。2月13日の振り込みを最後に連絡が途絶え警察に相談し発覚した。1回につき1~2億円。ふつうは金融機関の職員がおかしいと思うはずだが、犯人側は事前に偽の土地売買契約書を送り、女性は「この物件を購入するため」と説明し誰も詐欺とは気がつかなかったという。送金した口座は別の特殊詐欺で被害に遭った70代女性のものでマネーロンダリングに利用されたらしい。それにしてもあるところにはあるものだ。サラリーマンが馬車馬のごとく働いても生涯平均年収は大卒男性で約2億5000万円。サラリーマンがうらやむプロ野球選手の年俸では今季日本選手最高の有原航平(日本ハム)でさえ6億円(推定)という。80代の女性が12億円を1人で動かしたこと自体、ない者には衝撃でしかない。警察庁によると昨年の偽警察官詐欺は1万件余で被害額は985億円にものぼる。ターゲットとなる資産家のリストもあって同業者間で出回っているとか。「もしかしたらウチも…」と思い当たるふしがあるなら、くれぐれも注意してほしい。(今村忠)