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【阪神ファーム通信】小野寺暖は腐らない「『なんとかしてほしい』と思ってもらえるような準備を」 3年ぶりに開幕2軍スタート
WBC2026強化試合の韓国戦で適時二塁打を放つ阪神・小野寺暖どんなときでも腐る様子は一切見せない。阪神・小野寺暖外野手(28)は3年ぶりに開幕2軍スタートとなったが、SGLでひたむきに汗を流している。「ライバルも多いですし、チームも今すごく強い。僕は気持ちを切らさずに、チームが苦しくなったときに『なんとかしてほしい』と思ってもらえるような準備をしたい」昨季は1軍でわずか19試合の出場にとどまり、シーズンの大半をファームで過ごした。それでも終盤には1軍に再合流し、CSファーストステージのDeNAとの第1戦(甲子園)では途中出場から貴重な適時打を放つなど、要所で存在感を発揮した。今年2月の春季キャンプでも主力が集う宜野座組として1カ月を完走。藤川球児監督(45)からはキャンプMVPの一人にも選出され、3月5日に行われた球団の激励会でも指揮官から「非常に今の状態がよく、昨年出会ったときと今は全く姿が違って、戦う姿になっている」と直々に高評価を受けた。キャンプ中の実戦5試合で打率・364と好調のまま3月に入ると、WBC韓国代表、日本代表との強化試合にも先発出場し、いずれも安打をマーク。小野寺も「スタメンで出させてもらう試合も多かったので、自分の中ではある程度の結果が残せた」と手応えをにじませていた。左翼手争いを演じる一人として、3年連続の開幕1軍入りへ順調に思われたが、その後のオープン戦は快音が遠ざかり、佐藤、森下、坂本がWBCからチームに戻ると、2軍に合流した。開幕から約2週間がたち、左翼レギュラーの座は3月に支配下登録された福島がつかみかけている。対して小野寺は3月中旬に開幕したファーム・リーグでは14試合の出場で打率・233(43打数10安打)、4打点(8日時点)。いまひとつ本来の力は発揮できていないが、その目は死んでいない。「僕の立場上、まずは1打席で結果出さないといけない。そこでなんとか目立たなければならない」。改めて意識するのは「インコースは引っ張って、アウトコースは流す」というコースに逆らわない基本のスイング。広角に打ち分ける本来の打撃を取り戻したい。「もちろんレギュラーを取るのが一番ですけど、守備固め、代打、どこでも使えるような選手になれるように必死に頑張ります」小野寺らしく、泥臭く宣言した。再びはい上がるその日まで、背番号60はバットを振り続ける。(秋葉元)■小野寺 暖(おのでら・だん)1998(平成10年)年3月17日生まれ、28歳。奈良市出身。奈良リトルで野球を始め、平城東中で南都ボーイズに所属。京都翔英高、大商大を経て2020年に育成ドラフト1巡目で阪神に入団し、2年目の4月に支配下登録。通算153試合出場で打率・227(242打数55安打)、2本塁打、20打点。年俸1500万円。183センチ、81キロ。右投げ右打ち。背番号「60」