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ソフトバンク・上沢直之 全球団勝利の原動力となった4キロ増の肉体改造 直球は平均2キロ超増 - スポニチ Sponichi Annex 野球
進化の全球団勝利だ――。ソフトバンクの上沢直之投手(32)が11日、日本ハム戦で今季の初白星に加え、史上23人目の全球団勝利を挙げた。3年ぶりとなるエスコンフィールドで7回7安打2失点と躍動。7回2死満塁ではレイエスを152キロ直球で見逃し三振を奪うなど、レベルアップした姿でチームを同カード4戦4勝へ導いた。
かつて本拠地だったエスコンフィールドでつかんだ今季初白星。上沢はお立ち台で深い感謝の思いを言葉に込めた。「北海道は僕がプロ野球のキャリアをスタートさせた場所なので。たくさんの感謝の気持ちを持ちながらマウンドに上がりました」6―1の7回に最大のピンチが訪れる。1死から3連打。初回に先頭打者弾を浴びた矢沢からフォークで空振り三振を奪うが、続く清宮幸の二塁への適時内野安打で1点を返された。なお2死満塁で迎えたのは昨季の本塁打王・レイエスだ。「ホームランで同点になる場面だったのでしびれましたけど(捕手の)海野のことを信じて投げることができた。変化球や低めのフォークの対応を見て最後は真っすぐがいいかなと感じてました」2ボール2ストライクからの7球目にバッテリーが選択したのはストレート。低めに決まり見逃し三振を奪うと、マウンド上で雄たけびを上げ会心のガッツポーズを繰り出した。渾身(こんしん)の1球は152キロを計測した。強力打線に対し7回を7安打2失点に抑えた。今季のさらなる“進化”を証明した。オフの期間に「10割で投げていたボールを8割ぐらいで投げられるように」と増量に着手。4キロ増となる自己最重量の体重92キロにして、体の変化に対する適応にも取り組んできた。過去2試合の直球の平均球速も148・5キロで、昨季の平均と比較すると2キロ以上増している。この日も力強い直球が光った。「ああいう(レイエスの)場面でスピードを出せたので良い取り組みができたと思います」と手応えを口にした。移籍1年目の昨季は杉山や藤井のフォークを参考に同球種を改良。シーズンを終え「三振を多く取る投球とは無縁だったけど、後半からイニングと同じぐらい取れるようになった」と振り返った。今季も20イニングで20三振。日本ハムにドラフト同期入団の近藤が「ずっと探究心があり投球のことを考え挑戦している」と敬意を示す右腕が着々とレベルアップを続けている。終盤まで激しく優勝を争った昨季に続き、強敵となりそうな古巣への初勝利で全球団勝利も達成。上沢は「早めに決めたかったので良かったと思います。また次に進んでいけたら」とさらなる快投を誓った。(木下 大一)○…上沢(ソ)が古巣の日本ハムから初勝利を挙げプロ野球23人目の全球団勝利を達成。ソフトバンク在籍時の達成は14年寺原隼人、スタンリッジ、昨年の有原に次ぎ4人目。日本ハム戦での達成は有原に次ぎ2人目だ。