サンスポ
阪神・中野拓夢、五回鮮やか先制打「守るもの、癒される家族が増えて、より一層…」 今月第1子長女誕生
五回、阪神・森下翔太の適時打で生還した中野拓夢=バンテリンドームナゴヤ(撮影・水島啓輔)(セ・リーグ、中日0-3阪神、3回戦、阪神3勝、12日、バンテリンD)均衡を破る一打が左中間で弾んだ。阪神・中野拓夢内野手(29)が勝負どころで快音を響かせ、待望の先制打をマーク。二塁ベース上で静かにほほ笑むと、ベンチに向かって力強く右手人さし指を突き上げた。「(高橋)遥人さんが頑張って抑えてくれていたので何とか先制点をあげたい気持ちがあった。自分でかえすというよりは森下につなぐという意識だけだったので、その結果がタイムリーになってよかった」エース高橋宏に対し好機を作りながら、あと1本が出ず、中盤までゼロ行進が続いていた。中野自身も三回の2死一、二塁で凡打に倒れていた中で、五回に再び2死一、二塁で巡ってきた。「2打席目もチャンスで回ってきて、なかなか積極的にいけなかったので、割り切って最初から甘いボールが来たらいこうという思いだった」その初球、高めカットボールを逆方向へはじき返すと、今季5打点目となる先制二塁打となった。直後に森下も2点打で続き、3月のWBCでも登板した侍右腕を、五回でマウンドから引きずり下ろす猛攻を演じた。この試合も含め、今季のチームは先制した8試合で全勝。中野も6試合連続安打、打率・274と好調の中軸につなぐ2番の役割を果たしている。「先発投手が良いので、ある程度の援護があれば気持ち良く投げられる。先制点をとれるようにというのは、より意識している」とうなずく。先に主導権を握る戦いぶりは今年の虎の強さを象徴している。グラウンドで躍動する背番号7にはこの春、最愛の存在が生まれた。今月上旬に第1子となる長女が誕生。出産当日は試合日だったが、早朝の出産だったことで無事に立ち会うことがかなった。「ウルっとくるというか、『自分の子供なのか…』と感動しました」。産声が上がった瞬間、そして初めてわが子を抱き上げ、その重みを感じた瞬間。これまで味わったことがないような感覚に胸を震わせた。「守るもの、癒される家族が増えて、より一層頑張らなきゃいけないと思いました」守るべき存在は戦う力をより強くさせる。チームのため、そして家で待つ愛する家族のため―。パパになった中野は、これまで以上の覚悟を胸にグラウンドに立つ。(秋葉元)一球速報へプロ野球日程へ