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西武の新外国人・林安可 来日1号がサヨナラ本塁打!台湾代表4番「郭泰源さんみたいな活躍したい」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
西武の新外国人・林安可(リン・アンコー)外野手(28)が12日、ロッテ戦の延長10回に今季初のサヨナラ勝ちに導く決勝の来日1号ソロを放った。オフの補強の目玉だった台湾代表の4番打者が13試合、50打席目で待望の初本塁打。台湾出身選手のサヨナラ本塁打はパ・リーグ史上初の快挙となり、2カード連続勝ち越しのチームにさらなる勢いをもたらした。
台湾でサヨナラ弾は「再見全塁打」という。延長10回。鋭いスイングで放った林安可の打球は、打球角度22度という低空弾丸ライナーで右翼席に突き刺さった。打った瞬間は「フェンス直撃かも」と思ったほどだった。だが、サヨナラを意味する「再見」に。台湾の至宝にペットボトルの水がナインから降り注がれた。「打席に入る時から高めの甘い球に設定していた。ただ、本塁打は想定外だった」台湾の7年間で通算112本塁打のスラッガー。24年の「プレミア12」では日本戦で特大本塁打を放ち、俳優の「ムロツヨシ」に激似と話題になった。だが、新天地では過去12試合で期待の本塁打はゼロ。日本野球への対応に苦慮してきた。試合前には台湾球界よりも詳細だという日本のデータを入念にチェックして臨んだ。空振り三振、見逃し三振、右飛と3打席目までは完璧に抑えられたが、1―1の10回1死。「今は全ての投手が初見。一人一人の投球に慣れている最中。焦りはない」と対応し、ロングの145キロ直球を完璧に捉えてみせた。1メートル84、90キロの屈強な体格の持ち主だが、自身の性格を「シャイ」と表現。「強い打球を続けていけば、いつかは本塁打が出ると信じていた。あのタイミングで打席に立っただけ」と謙虚に語った。西武の台湾出身選手といえば、90年代初頭の黄金期を支えた郭泰源(カク・タイゲン)らが思い浮かぶ。同出身選手がサヨナラ弾を放ったのは球団どころか、パ・リーグ初。台湾・統一時代には2度のサヨナラ本塁打を放った実力を見せた。「郭泰源さんみたいな活躍もしたいし、数字も残したい。日本のファンに台湾出身で素晴らしい選手がいることを伝えたいですね」。チームのサヨナラ弾も24年5月の日本ハム戦以来2年ぶり122度目。球団史に新たな一ページを刻んだ。(河西 崇)≪初本塁打がサヨナラ本塁打は西武で4人目≫今季加入した林安可(西)が来日1号となるサヨナラ本塁打。西武のサヨナラ本塁打は24年5月1日日本ハム戦の若林(現巨)以来、初本塁打がサヨナラ本塁打は西武では63年ロイ、73年ビュフォード、14年斉藤彰吾に次いで4人目だ。また、台湾出身選手のサヨナラ本塁打は07年6月10日ソフトバンク戦の林威助(神)以来でパ・リーグでは初めて。ドラフト指名以外の選手では88年6月25日ヤクルト戦の呂明賜(巨)以来38年ぶりとなった。◇林安可(リン・アンコー)1997年5月19日生まれ、台湾・台南市出身の28歳。中国文化大では投手や外野手としてプレーし、19年ドラフト1位で台湾・統一に入団。統一では外野手として通算112本塁打を記録し、「台湾のベーブ・ルース」などの愛称がある。母親がアルゼンチン人。1メートル84、90キロ。左投げ左打ち。