サンスポ
【鬼筆のトラ漫遊記】早くも「8月優勝説」が流れる藤川阪神に完成した〝三本の矢〟…構想通りの開幕ロケットダッシュ
阪神・藤川球児監督〝三本の矢〟が阪神・藤川球児監督(45)の連覇構想を前進させます。開幕後、セ5球団との対戦を終えて11勝4敗。いきなり強さを見せつけ「敵の心を挫く」開幕ロケットダッシュ構想は成功です。収穫はプロ8年目で初の開幕ローテ入りした左腕・高橋遥人投手(30)が2完封。村上頌樹(27)、才木浩人(27)の両輪投手に加えて先発陣に〝三本の矢〟が形成されました。戦国武将の毛利元就が3人の息子に唱えた「統治の極意」が備わった阪神はもはや盤石!? 世の中には「8月下旬優勝説」まで飛び交っています。まず最初に書かざるを得ません。その昔、弱い時代の阪神でちょくちょく見たシーンが中日ベンチで見受けられました。12日の阪神戦(バンテリンD)、両軍無得点で迎えた五回2死一、二塁で中日・山井投手コーチはマウンドに足を運び、高橋宏に何やらアドバイス。コーチがベンチに戻った直後でした。高橋宏は中野に初球を打たれて先制されると森下、佐藤にも初球を打たれて3連打。わずか3球で局面は動き、スコアボードには「3」の数字が灯りました。弱い時の阪神でも同じようなシーンを何度も見ました。いったい何を言いにマウンドに行った? まるでデジャブ…。そんなこんなで阪神はかつて「鬼門」と呼んでいた名古屋のバンテリンドームでカード3連勝。開幕からセ5球団との対戦が一巡して15試合を戦い、11勝4敗の貯金7です。開幕直前のコラム『開幕前夜、藤川阪神の連覇戦略は「敵の心を挫く」にアリ! いきなりG倒3連勝だ!』(3月24日公開)で書きました。藤川監督ら首脳陣の開幕構想は「今年もタイガースはうんざりするほと強い…と相手の心に刷り込ませる! ことだ」とー。まさに絵に描いた通りです。5カード連続の勝ち越しで首位。世の中には早くも昨季のリーグ史上最速Vだった9月7日よりも早い優勝決定が噂され始め、浮かれた方!? からは「8月下旬の優勝決定」という予想まで出てくる始末です。予想はお好きに…ですが、阪神にとっての収穫は投手陣に三本柱が出来上がったことです。昨季の最多勝(14勝)で開幕投手の村上と昨季の最優秀防御率(1・55)の才木が、それぞれ3連戦のカード頭をしっかりと投げる布陣に加えて、今季はプロ8年目で初めて開幕ローテーションに入った高橋が12日の中日戦でも5安打完封勝利。3月28日の巨人戦(東京D)でも完封勝利を飾っており、これで今季2勝目。中日戦を投げ終え「尻上がりによくなった。今日は最後まで強い球が投げられたのが一番」と笑顔がはじけました。高橋は2017年10月27日のドラフト会議で2位指名で亜大から入団。その後は21年の左ひじクリーニング手術に始まり、22年の左ひじ内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)、23年の左尺骨短縮術、左肩関節視クリーニング術、24年の左尺骨短縮後に対する骨内異物除去術など肩、ひじなどに通算5度もメスを入れています。22年と23年は1軍登板なし。23年の11月17日には育成選手契約にも…。まさに満身創痍の身体を克服し、精神的にもへこたれることなく頑張った末の今季です。