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阪神・藤川監督、自慢のリリーフ陣で逆転負け「タイガースのペースっぽくはなかったですね」
試合に負け表情がさえない阪神・藤川球児監督=甲子園球場(撮影・中井誠)(セ・リーグ、阪神3-4巨人、4回戦、2勝2敗、14日、甲子園)甲子園に失意の声が満ちる。ラッキーセブンの逆転劇から一転、最終盤で踏ん張り切れず悔しい敗戦。宿敵の意地にのみ込まれ、自慢の中継ぎ陣がやられた。最後は勝負をかけた小幡の二盗が失敗でゲームセット。首位から陥落した。それでも、阪神・藤川球児監督(45)は一貫して表情を崩さなかった。「展開的にタイガースのペースっぽくはなかったですね」その言葉が表すように、この日の虎は〝らしさ〟を欠いた。2点を先行されて迎えた七回に一挙3得点で逆転。しかし、直後の八回に新外国人のモレッタ(前パイレーツ)が大城にソロを被弾。同点の九回に登板した守護神・岩崎も2死二塁から松本に勝ち越しの適時打を許した。今季は七回終了時にリードしていれば全勝だったが、開幕16戦目で初めて土をつけられた。両投手ともに今季初失点。昨季から抜群の安定感を誇った中継ぎ陣が崩れての敗戦は痛い。モレッタは「今日の投球は自分のせい。反省するしかない」と頭を下げ、岩崎は「次が大事だと思うのでしっかり頑張るしかない」と唇をかみしめる。振り返ると、藤川監督が「展開ですね。全てゲームの中のことですから」と口にしたように、虎はペースをつかめなかった。先発の才木は二回に先制点を献上。先頭・ダルベック(前ロイヤルズ傘下3A)の打球を遊撃手・木浪が失策したことがきっかけだった。試合前時点でセ・リーグ最少のチーム3失策と堅守を誇ってきたが、一瞬の隙が失点に。無死一、二塁で大城が放った打球は黒土でバウンドが変わった。名手の中野も捕球できず、結果的にこれが先制の中前適時打となった。才木は四、五回にもピンチを背負い、巨人に攻め込まれた、という印象はぬぐえない。流れは基本的に相手にあった。昨年17勝8敗と大きく勝ち越した宿敵は、「今年こそは」と意地をぶつけてくる。この一戦はそんな巨人の意地が阪神を上回った。ただ、指揮官は「これを経てまた強くなっていけばいいだけ」と前を向く。一時逆転の一打を放った代打・高寺が象徴するように、虎もまた意地を示した。「やっぱり巨人も全力できていますから。お互いにギリギリの勝負をしていく。明日もそれが続くと。頑張りましょう」まだシーズンは始まったばかり。この敗戦が藤川阪神を強くするはずだ。(原田遼太郎)■データBOX阪神が七回終了時点でリードしていた試合で敗れるのは、昨年9月28日の中日戦(●2-4、甲子園)以来。2-1の九回に岩崎が3失点した。終盤2イニングの連続失点での逆転負けは8月15日の巨人戦(●5-6、東京ドーム)以来。5-3の七回にハートウィグが中山に同点2ランを浴び、八回に湯浅が決勝犠飛を許した。一球速報へプロ野球日程へ