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【MLB】村上宗隆 お待たせ9戦ぶり5号2ラン 異国で胸に響く燕・青木GMの教え
九回、2点本塁打を放ち、ベンチで迎えられるホワイトソックスの村上宗隆 =レートフィールド(撮影・福島範和)【シカゴ(米イリノイ州)14日(日本時間15日)=赤尾裕希】米大リーグ、ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)がレイズ戦に「3番・一塁」で先発出場し、九回2死一塁の第5打席に右翼ポール際への5号2ランを放った。日米通算250号を放った4日(日本時間5日)のブルージェイズ戦以来9戦ぶりのアーチ。師でもあるヤクルト・青木宣親ゼネラルマネジャー(GM、44)からの教えを胸に、試行錯誤しながらさらなる高みを目指す。試合は5―8で敗れた。本拠地、レート・フィールドのホワイトソックスファンが熱狂した。九回2死一塁。村上が右翼ポール際へ9戦ぶりの5号2ランを放った。歓声と拍手を一身に受けダイヤモンドを一周。久しぶりの好感触を口にした。「カンザスシティー(前カードのロイヤルズ4連戦)でも打球はそんなに悪いような感じはしなかった。結果が出てくれて、よかった」鋭いスイングで捉えた。レイズの右腕、ゴメスの2球目、94・1マイル(約151キロ)の直球を振り抜き、打球速度110・8マイル(約178キロ)、飛距離398フィート(約121メートル)のアーチ。ア・リーグの本塁打ランキングではジャッジ(ヤンキース)らの6本塁打に次いで、トラウト(エンゼルス)らと並び4位に浮上した。土壇場で見せた意地の一発は、8日(日本時間9日)にレート・フィールドで行われたオリオールズ戦の第2打席以来25打席ぶりの安打。打率は・167だが、9打点で、米大リーグで重要な指標となるOPS(出塁率と長打率を足した数字)は・787と決して低くない。この日も2四球を選び、今季15四球はリーグ3位に並ぶなど選球眼の良さは際立つ。日本選手初のデビューから3戦連発を放っただけに、多くの注目を集めてきた。その後は苦しみ、前日までの8試合で23打数1安打。それでも「そんなにうまくいくことはないと思っていたし、全く焦りもなかった」と足元を見つめる。ホワイトソックスのクリス・ゲッツ・ゼネラルマネジャー(GM、42)は試合前、「本拠地に戻ってきたし、普段のルーティンに戻ることで良い方向にいくと思っている」と話していた。その〝予言〟通り結果を残した。メジャー1年目。初対戦の投手だらけで相手も配球を練ってくる中、根底にある〝青木の考え〟を胸に突き詰めて考え抜く日々を送る。「考えて駄目ならもっと考えろ」ヤクルト時代。オフの自主トレに同行していたのが、現役時代の青木GMで「あの出会いがなかったら、間違いなく今の自分はいない」と尊敬する師から常々言われていた言葉だ。試合前のクラブハウス。一人スマホを手に打撃動画を確認する姿がある。チェックポイントは「コースと自分のスイングと、『何で手が出なかったんだろう』という打席での感覚と、映像の見た目ですかね」。この日も、黙々と室内でティー打撃を行った。「今は積極的にスイングを仕掛けられているのが一番いい。みんな一人一人が勝ちに向かってやる中、別にモチベーションは関係ない。毎日同じことをして、試合に挑んで勝ちに貢献したい」。物語はまだ序章。笑顔でシーズンを締めくくるため、考え抜いて、壁を超えていく。★NHLを観戦村上にとって米大リーグ挑戦1年目のシーズン。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の期間を含めれば、米国での生活も約2カ月となる。「球場と自宅、球場とホテルの行き帰りばかりなので、あまり楽しめてはない」と漏らしたが、休養日だった前夜はチームメートと楽しい時間を共有した。ナショナルホッケーリーグ(NHL)に所属し、シカゴに拠点を置くシカゴ・ブラックホークスの試合を観戦。「楽しかった。雰囲気とか含めていろいろ」と明かした。◆村上についてホワイトソックス・ベナブル監督「ホームランの前から良い内容だった。(ストライク)ゾーンをしっかり管理できていたし、四球も取れていたし、右方向への強い打球もあった。全体的にとても良い一日で、この調子を続けてほしい」一球速報へ村上の成績へ