日刊スポーツ
【カープ番コラム】菊池涼介だから可能にした2つの好守がチーム救った 瞬時に何を思ったのか
広島菊池涼介内野手(36)の瞬時の判断が、チームの連敗を止めた。3点リードから1点差に迫られた7回。1死二、三塁から登板した斉藤汰直投手(22)は福永裕基内野手(29)を右直に打ち取り、2死とした。続く村松開人内野手(25)の投手右への当たりを斉藤汰がグラブで弾いた。打球を追った二塁菊池は逆を突かれる形となったが、猛チャージから一塁へ送った。「正直セーフになると思った。でも1点差だったし、暴投になってもいいやという割り切り。ここでアウトを取ってあげたい、取ればチームも、ピッチャーも、みんな助かる。そこでいかに攻められるか。暴投したらもう俺の責任」リスクを負ったギャンブルプレーに、勝った。チームは連敗中で、敵地。安全策をとって同点に追いつかれれば、形勢は逆転する。勝負どころを嗅ぎ分けた嗅覚と覚悟が、先発栗林良吏投手(29)も新人斉藤汰も、そしてチームも救った。9回は、中日の追い上げムードを消沈させた。中崎翔太投手(33)が先頭に四球を与えて無死一塁。石伊雄太捕手(25)の痛烈な当たりは投手の右を抜けた。菊池は弾んだ打球をダイビングキャッチで体を目いっぱい伸ばしてつかむと、そのままグラブトス。7回から遊撃に入った矢野雅哉内野手(27)が体を回転させて一塁へ転送し、併殺を成立させた。点差は3点に広がっていただけに、大事に右手に持ち替えて一走のみをアウトにする判断でも良かった。だが、菊池はより良い選択を瞬時に下し、グラブトスに切り替えた。「ショートが矢野だったので。自主トレを一緒にやっているから俺がどういうプレーをするのか、準備はできていたはず」シーズン中だけでなく、自主トレ期間から何度も二遊間を組んでいた愛弟子なら、グラブトスにも反応できる-。一瞬のひらめきによって、奪ったアウトは1つから2つとなった。最後も中堅大盛穂外野手(29)の好守があった。先発栗林が2勝目を挙げ、新人斉藤汰が初ホールドを記録した。不振の小園海斗内野手(25)に26打席ぶり安打が出て、打線も7試合ぶり2桁安打。明るい話題が並ぶ連敗ストップは、記録には残らない好守が呼び込んだものだった。【広島担当 前原淳】【プロ野球スコア速報】はこちら>>