サンスポ
阪神・藤川球児監督、焦らず旬を待つ鍋奉行の心境!? 実戦復帰のD1位・立石正広の〝食べ頃〟見極め中
練習を見つめる阪神・藤川球児監督=甲子園球場(撮影・松永渉平)(セ・リーグ、阪神-巨人=雨天中止、15日、甲子園)よっ、鍋奉行! 阪神・藤川球児監督(45)は巨人戦が雨天中止となった15日、2軍戦で14日に実戦復帰したドラフト1位の立石正広内野手(22)=創価大=を含めた左翼レギュラー争いについて言及した。そして、自ら夕食の話題に切り替え、鍋が一年中食べたいほどの好物であることも告白。〝旬〟の選手を見極めつつ、選手らがおいしく煮えるのを待つ心構えだ。自然の流れに逆らってはいけない。素材を生かし、そのとき最も旬なものを並べて、熱を入れるだけ-。雨が屋根に強く打ちつける甲子園で口を開いた藤川監督の話は、D1位・立石を巻き込んだチーム作りと、なんと鍋にまで及んだ。「本当にこれも不思議なことでね。立石が復帰するということが出てくるところで、前川がね。一年間苦しみながらですけど。なんでも、選手に関わらず物作りでもそうなんだけど。3歩進んで2歩下がってを繰り返しながら、一人前になっていきますから」今の虎の状況を、まずは物作りにたとえた。1月に右脚の肉離れを負った立石は、復帰直後の3月下旬には左手首の関節炎を抱え、ようやく14日のソフトバンクとの2軍戦(SGL)で「5番・左翼」で実戦復帰した。くしくも、同日の甲子園での巨人戦で前川が2安打1打点を、高寺が一時逆転の2点打を放ち、左翼レギュラーを争う面々が敗戦の中で意地をみせた。グツグツと煮えてきた男たちに、指揮官は納得の表情を浮かべる。「中川がまだいたりとか、高寺がまた打ったりとかっていうのは良い傾向だし。これはいつの時代でも起こりえるところですから」そして、今季17試合目で初めての中止となった巨人戦について問われたところで、鍋の話が飛び出した。「それよりきょう雨で何を食べにいこうかなと(笑)。気候の移り変わりのときに雨が降る。本当に、鍋料理がずっと一年中食べたいみたいな感じで。『きょう何にしようか』と思いながら」唐突なようで、唐突ではないのかもしれない。ユニホームを脱いだときの〝鍋奉行〟ぶりと同じで、その指揮の執り方も、まさに煮え具合を見極め、火力を調節しているようにみえる。3球団競合の末に入団した金の卵、立石ならば強火にかけたくなってしまうところだが、それはしない。「何料理がいいか、この時期からの鍋料理がなかなかないのよね…」と思いを巡らせ、何より旬を重んじる。いま前川、高寺が旬ならば、立石に焦らせる必要も全くないということだ。「自然に待たないといけないですね。こういうものはね。阪神タイガースを100周年に向けて作り上げる中での、一つの今、役割ですから」うま味が引き立つ一番の食べ頃になったとき、立石を1軍に迎え入れる。(中屋友那)★あと4勝と迫る通算100勝「それはどっちでもいい」藤川監督は、あと4勝で監督通算100勝の節目を迎えるが「それはどっちでもいい」と意に介さず。「巨人と素晴らしい試合をする、と。ゲームが壊れることなく来ているのも、ファンの方も楽しみにしている毎日ですから。そういった部分で勝負をしかけていきながらペナントレースを送る」と意気込んだ。そして再度、料理の話になり「(野球は)喜怒哀楽を(ファンが)ガッと出せるスポーツだから。そのぶん僕が〝お鍋料理〟になって(やっていく)」と笑顔だった。★立石は力強いスイングも2軍戦中止立石はこの日、ファーム・リーグのソフトバンク戦(SGL)への出場に備えて試合前練習に参加。打撃練習ではけがの影響を感じさせない力強いスイングで、快音を響かせた。ベンチ入りし出場の準備を行っていたが、試合直前に降ってきた雨によりゲームは中止となった。