サンスポ
【甘口辛口】阪神OB関本賢太郎氏の活動自粛、もったいない守備の達人の〝トンネル〟…コーチへの道は?
阪神OBの関本賢太郎氏■4月26日阪神OBの関本賢太郎氏の活動自粛発表から1週間が経った。当然だが世の中は何事もなかったかのように進んでいる。さざ波すら起きない。野球界への影響も皆無。ただ好事魔多し、とはよく言ったものだと個人的に痛感する出来事だった。週刊誌が投資トラブルを報じた18日、関本氏は自身のSNSで活動自粛を発表。詳細な発信は控え、今後については改めての報告を明記した上で「このたびは誠に申し訳ございませんでした」と綴った。事情は不明だが疑惑が生じた以上、表舞台からの一時離脱が最良策だったのだろう。岡田彰布、鳥谷敬、糸井嘉男の3氏が阪神界隈での評論家三本柱。OBなら誰もが解説者になれる。独自の野球観も必要だがキャラがあれば、1年間しかレギュラーを張れなかった捕手でも仕事がある。その中で関本氏も自分の居場所を作りつつあった。ダウンタウン・浜田雅功がMCを務める番組では常連のような存在。すべての話題にオチがあり、関西弁を巧みに使って、笑いを取っていた。1997年、天理高からドラフト2位で入団。2015年の引退まで「3番」を背負って、4番を務め、代打でも活躍。しかし関本氏より実績が劣る人間がコーチで入閣しても、当人に声はかからなかった。8月の誕生日で48歳になる男が見つけたテレビでの職場だった。現役時代は05年から07年にかけて、二塁手セ・リーグ記録の804連続守備機会無失策の記録を樹立した。これでコーチの道が閉ざされなければいいのだが…。この一件がなくても無縁、という状況か。浜ちゃんの言葉を借りれば「なんやねん!」。守備の達人の、もったいない仕事選択の〝トンネル〟だった。(稲見誠)