サンスポ
【球界ここだけの話(4125)】阪神・桐敷拓馬がダボついたユニホームにこだわるワケ「隠せるように意識している」
阪神・桐敷拓馬はユニホームの上着がダボダボ。ここに工夫とこだわりがあるプレートに入り、捕手のサインをのぞく直前に、そっとユニホームの裾をグラブの上にかぶせる。阪神・桐敷拓馬投手(26)のルーティンだ。ユニホームの裾の端をズボンに入れて、ベルトが隠れるほどだぼつかせるような着こなし。この些細(ささい)なしぐさに、打者を抑えるためのこだわりが表れている。「(握りを)隠せるように意識している。動くのが見えたりすることがあったので、極力なくせるように、と思ってやっています」サインが決まってボールを握る際に、グラブの中で握りなおすが、どうしても球種によって同じ動きにならないこともある。そのわずかな違いで、球種を悟られることも。また、走者などから握りが見えてしまうこともある。「動きが(球種によって)ずれたりしていたので、一定に保てるようにしている」と動作の面でも注意を図るが、少しでも球種がばれてしまうリスクを減らすために取り入れたのが、大きめのユニホームだった。桐敷拓馬のユニホームの上着は裾の長さが特注サイズ。ベルトが隠れるほど大きめといっても、サイズ全体が大きいのではなく、裾の長さを特注で長くしている。転機は昨季の夏場ごろ。洗濯を重ねて少し短くなってきたユニホームを新調するタイミングで、桐敷はあるチームの取り組みを思い出した。「ヤクルトさんがされているのを以前から知っていました。高橋奎二さんとか、吉村さんとかがやっていて。それでやってみようと思って、メーカーさんにお願いしました」現在着用するユニホームの裾は、股下よりも長い。「ギリギリまで上げて(ズボンに入れて)。だから、ブルペンとかでちょっとずつ調整しています」と左腕。相手を抑えるためのこだわりは、細部の細部にまで宿っていた。今季は開幕から欠けることなく1軍で投げ続け、12試合で防御率1・59と安定感を示してチームに貢献。どこまでも突き詰めながら、桐敷が虎のブルペンを守っていく。(中屋友那)プロ野球日程へ