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【甘口辛口】阪神・立石正広が3度目の練習再開…虎将は「彼の人生が叫んでいる」いずれにしても、もう〝カード〟はない
阪神・立石正広■5月3日日本人は「三度」という表現が好きだ。「―目の正直」や「二度あることは―」はよく使われる。「仏の顔」は寛大な人間でも我慢の限界があることを示し、「―の飯より〇〇が好き」は趣味などへの没頭を伝えるフレーズとして登場する。昔から「三度」は区切りだったのだろう。阪神では昨年秋のドラフト会議で「3球団」の競合を経て、入団したD1位・立石正広(創価大)は1軍に上がることなく、「三度」の離脱を経験した。右脚肉離れが完治したと思えば、左手首関節炎を発症し、実戦復帰直後に今度は右ハムストリングスの筋損傷。箇所がすべて違う。どれだけ身体が弱いのかと思う。「彼の人生がそうせよと叫んでいるんでしょうね。いいんじゃないですか、幸せは後からでも」。何を叫んでいるのかと思うが、阪神・藤川球児監督の弁だ。批判が集まる立石を「組織としてどうにかしなきゃいけない。自分の役割」。簡単に言えば矢面に立たせることなく庇護するということだ。死球を受けた近本光司が左手首の骨折で離脱した。立石がいれば、可能性がさらに広がる状況となっていた。代役は育成出身の福島圭音が入り、D3位・岡城快生(筑波大)にアピールの機会が与えられた。2人の輝きが、悩めるドライチの状況を際立たせている。振り出しに戻った立石は、また練習を再開した。「死」を想像させることから「四」の慣用句は少ない。「再三再四の注意を受けながら」か「四面楚歌(そか)」か。良い意味はない。節目の「三度」を通過し、〝カード〟は使い果たした。藤川監督の表現を借りれば「彼の人生」が休めと叫んでいたとしても、負のイメージは、そうは消えない。(稲見誠)プロ野球日程へ新人選手一覧へ