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【球界ここだけの話(4137)】阪神・近本光司、骨折翌日にも出席するつもりだった「未来につなぐプロジェクト」 その内容は?
阪神・近本光司4月26日の広島戦(甲子園)の八回、阪神・近本光司外野手(31)が左手首に死球を受けて、その場にうずくまった。病院に直行し、同日の午後7時半には球団から「左手首の骨折」と発表された。翌日の移動日には近本が理事を務める一般社団法人「LINK UP」と芦屋市教育委員会、センス・トラスト株式会社による探究型教育プロジェクト「一歩踏み出す勇気 未来につなぐプロジェクト」第2期の「キックオフ」に近本も出席予定だったが、当然、欠席に。しかし、ショッキングな出来事の直後にもかかわらず、近本自身は出席するつもりだったという。その理由は「子供たちに、けがをしたとき、逆境をどうはね返すか見てもらいたい」というものだったと、同法人の石井僚介代表理事(32)が明かした。このプロジェクトは芦屋市の中学生を対象に探究テーマを子ども自身が設定し、1年間かけて成果発表を行う。活動日は月2回、近本がシーズン中にも参加しやすいように主に月曜日に設定される。昨年は「城」に興味がある生徒はとことんそのテーマに突き進んだ。一方でMrs.GREEN APPLEの大森元貴(29)に会いたいという生徒は、事務所などに大人の手を借りずコンタクトを取ったが実現はしなかった。その後、4、5回も違うテーマにかじを切ったが、それもいい経験だった。昨年の1期目を終えて芦屋市の高島崚輔市長(29)は「何が一番大きく変わったかというと、自分の思いや考えを人前で堂々と話せるようになったこと」と参加した中学生に目を見張った。石井理事も「近本はもともと人前でしゃべることがすごく嫌いな人間だったんです。今でも『実は嫌い』と言っているんですけど、自分がそういう人間なので、参加してもらう生徒にはそういう子たちにも参加してもらいたいし、そういう子たちが伸びていくアウトプットをしっかり作りたいなと思っています」と今期さらにブラッシュアップしていくことを誓った。テーマに正解などはない。アプローチにも正解を設けない。白と黒の間で生きている近本らしいカリキュラム。骨折から復活する背中を多くのファン、子供たちが見つめている。(渡辺洋次)