サンスポ
阪神・梅野隆太郎「ありがとうを伝えられた」天国の母に捧げる今季初安打と勝利、ゲームセットで空見上げる
ゲームセットの瞬間、天を見上げた阪神・梅野隆太郎=甲子園球場(撮影・松永渉平)(セ・リーグ、阪神3ー0DeNA、8回戦、DeNA5勝3敗、10日、甲子園)ゲームセットの瞬間、晴れた空を見上げた。一年に一度の特別な日に、阪神・梅野隆太郎捕手(34)が天国の母への思いを体現。感謝を込め、今季初安打を含む2安打で勝利をもたらした。「(母の日と)スタメンの日が重なるということは、自分にとっても非常に特別。自分は野球人なので、プレーでいい『ありがとう』を伝えられた。縁とか運もあってこういう日を迎えられたのでよかった」母の日仕様の用具を身に着け、ピンクのバットを握る手に力が入った。0―0の五回、無死一塁から内角の直球を左翼線にポトリと落とし、これが今季10打席目での初安打。先制点につなげ「やっと2026年、打つ方で開幕もできましたし、良かったかな、とホッとする部分もある」と息をついた。七回先頭でもマルチ安打となる右前打を放ち、嶋村麟士朗捕手(22)の適時打で二塁から激走して生還。受けても才木浩人(27)、岩崎優投34)、ラファエル・ドリス(38)の3投手を引っ張り、好調のDeNA打線を零封した。母の日は梅野にとって大切な一日だ。小学4年時、母の啓子さんをがんで亡くした。感謝の思いを忘れる日はない。今年も4月19日の啓子さんの命日には、ファームで本塁打を記録していた。この日も第1打席の登場曲を『手紙 ~お母さんへ~』(笹山太陽)に変更。「自分でスイッチを入れられるものだったので使わせてもらって。こういう結果になってよかった」。強い思いがこもった1勝だった。「ずっとやられているベイスターズ打線を最後までゼロで(抑えて)勝ち切るということに関しては、めちゃくちゃ良かった。また次の戦いが変わってくるんじゃないかなっていう感覚もある」母にも見えるように全力で野球をする姿は、何年たっても変わることはない。特別な一日に勝利を届け、優しく笑った。(中屋友那)一球速報へプロ野球日程へ