サンスポ
【鬼筆のトラ漫遊記】大山打撃不振で5番問題浮上、解決しなければ佐藤は申告敬遠地獄に陥る
10日DeNA戦の四回、阪神・佐藤輝明敬遠後の2死一、二塁で中飛に終わった前川右京「5番問題」がリーグ連覇を目指す阪神・藤川球児監督(45)への大きな壁として立ちはだかってきました。打率・377、10本塁打、30打点で3冠トップの4番・佐藤輝明内野手(27)の背後を担ってきた大山悠輔内野手(31)が5月は7試合出場で打率・154で1打点の大不振。9日のDeNA戦(甲子園)からスタメン落ちし、5番に入った前川右京外野手(22)も2試合7打数1安打。これでは佐藤への「申告敬遠」が続発し、4番の孤立によってチームの得点能力も激減する危機です。5月は4勝5敗で2カード連続負け越し。さあどうする!?つくづく野球というスポーツは投打のバランスが非常に大事であることを痛感します。2リーグ分立(1950年)後、初の連覇を目指す阪神は5月に入り、急ブレーキがかかりました。巨人に●〇〇と勝ち越したものの、中日とDeNAにいずれも●●〇で2カード連続の負け越しで4勝5敗です。藤川監督は9日の試合に敗れた後のコメントの中で「必ずこういう時期はあると思う」という言葉を残しました。確かにどんなチームにも好不調の波はあります。9月7日の広島戦(甲子園)で最速優勝を決めた昨年も、6月10日からの西武戦(ベルーナ)で3連敗。続く13日からの楽天戦(楽天モバ)でも3連敗を喫し、V決定前では唯一の2カード連続負け越しを記録しています。その時は勝ちパターンのセットアッパー石井大智投手(28)が6日のオリックス戦(甲子園)で打球を頭部に受け、戦線離脱したことがチーム全体のリズムを崩した要因と言われています。では今年の〝5月病〟はどこに原因があるのか。まずチーム防御率を見ると、阪神は36試合消化(21勝14敗1分け)の時点で3・40です。これはリーグで4番目。昨季は143試合でリーグトップの2・21でしたから、投手陣は単純計算で昨季よりも1試合で1点以上は点を取られているわけです。春季キャンプ中の2月11日に左アキレス腱を断裂した石井が不在、左大腿部筋損傷の伊藤将司投手(30)や腰痛の伊原陵人投手(25)も戦線を離脱し、イーストン・ルーカス投手(29)も腰部の疲労骨折が判明し今季の登板は絶望的。相次ぐ故障禍とリリーフ投手陣の不振により、自慢の投手力に昨年のような安定感がありません。そこに投打のバランスを欠く原因がありますが、投手陣が1点以上も取られているならば、打撃陣は昨季よりも1点以上、点を取らなければなりません。これも単純明快な理屈。しかし、5月に入り顕著になったのは4番と5番の落差です。佐藤は打率・377、10本塁打、30打点で打撃3冠トップ。得点圏打率も脅威の・433です。逆に苦しいのは5番を担ってきた大山の打撃内容。5月は7試合に出場し、26打数4安打の打率・154、打点1です。藤川監督は9日からスタメンから外し、5番に前川を起用しました。その後、前川は2試合で7打数1安打の打点0。