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【八木裕 帰ってきた神眼スコープ】高橋の後に登場する阪神中継ぎ陣は大変…「打ちやすい球」に見えてしまう
七回に登板した阪神・湯浅京己=神宮球場(撮影・松永渉平)(セ・リーグ、ヤクルト4-2阪神、8回戦、阪神5勝3敗、13日、神宮)現状の阪神の不安点、懸念が一気に出てしまった逆転負けだ。昨年なら石井、及川がいた七、八回に出ていく投手が次々とピンチを招き、七回の湯浅は何とかしのいだが、八回の桐敷が打ち込まれた。この日は高橋が一回に1点を失った時点で、ベンチは六回ぐらいまでで交代と決めていたのではないか。完封の記録が継続中なら、もっと長く投げさせていたかもしれないが、基本的に無理はさせたくない投手。フルシーズン、投げ抜いてもうらうために、大事に起用するのは理解する。ただ、高橋の後に登場する投手は大変だ。現状の高橋よりいい球を投げる投手は、そうはいないし、逆に高橋に対して何打席か対戦した打者は、「打ちやすい球」に見えてしまうだろう。とにかく今は、後ろの投手の状態をあげ、整備していくしかない。その中でも一番強力な球を投げられる投手を高橋の次に投げさせる。少し時間が掛かっても、状態のいい投手で勝ちパターンを構築していくしかない。攻撃面では佐藤輝の成長を感じた。打席での狙い球の張り方が非常にうまい。それがはっきり見えたのが三回2死からの右越え二塁打。1、2球目のスイングはタイミングが合っていたし、仕留めたスライダーは、頭に入れていなかったら打てない球。見送ったら外角イッパイに決まる素晴らしい球だったと思う。逆転打の中野も、逆方向へうまく打った。山野のワンシームを打つには、あのバットの出方が理想だ。この試合で興味深かったのはヤクルトの徹底的にバントをしない攻撃だ。日本の野球は、高校時代からみんなが「バント」を叩きこまれている。ところが、ヤクルトは逆転シーンに象徴されるように、全くバントがなかった。これは池山監督が考え抜いた末の挑戦と受け止めている。というのも、現代の投手が「バントをさせない投球」をしてきた場合、うまく決めるのが非常に難しいのが現実だ。阪神の七回に小幡がバントできなかったのも、投手の攻め方が影響している。プレッシャーがかかる状況でのバントは、実は非常に成功率が低くなる。そして、1つ言えるのは、アマ時代にバントがうまい選手はプロに入ってこない。プロに入ってくる打撃自慢の選手はバントをしたことがない。プロなのに「バントが下手」な選手が多いのは、ある意味、当然。そんな中で、バントをしないヤクルトが快進撃を続けている。間違いなく、この方針がプラスに影響している。どこまで、この挑戦がいい結果を生み続けるのか、注目したい。一球速報へプロ野球日程へ