サンスポ
【虎、薫る】岩崎優だから語れる高橋遥人、快進撃の理由「少々甘くても通用するのが分かった」という〝自信〟と「この選手はここがいい」という〝観察力〟
高橋遥人を誰よりそばで見つめてきた阪神・岩崎優。今の活躍も驚かない阪神の事象をさまざまな角度から深く掘り下げる企画「虎、薫る」(掲載不定期)。今回は、今や12球団で最も攻略するのが難しい投手となった阪神・高橋遥人投手(30)のすごさを、2018年の入団時から近くで見つめてきた岩崎優投手(34)の証言からあぶり出す。高橋が「すごく大きな存在」と師事する先輩左腕は「自信」と「観察力」を〝スパーク〟の理由に挙げた。(取材構成・三木建次)やはり、誰も手がつけられない男になった。ここまで6試合に投げて4勝はすべて完封。防御率0.38は12球団トップ。48奪三振はリーグ2位。高橋遥人はなぜ打てないのか-。岩崎は、そのすごさをこう分析した。「高めに投げられる速球派の投手は多いけど、低めに安定して投げられる投手は少ない。みんな(投手は)そこを目指しているけど、これが難しい。10球投げると何球かは高く浮いてしまう、という。アイツの場合はそれが少ない」高橋の左腕から放たれた速球は、150キロ前後という数字以上の勢いを感じさせながら捕手のミットに突き刺さる。それだけでも打てないのに、地をはうような軌道で淡々と、高確率で低めに投げ続けることができる。同じ静岡県出身で、オフの自主トレもともに郷土で行ってきた。誰よりそばで長く見つめてきた先輩左腕から見ても、高橋の低めへの速球は〝投手の理想〟そのものだ。さらに、今季の高橋の四球の少なさについても一つの見解を示した。ここまで、6試合で計48イニングを投げわずか5四球。「もともとコントロールが悪かったんですけどね…」とつぶやくと、岩崎はこう続けた。