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【黒田正宏 軍師の断】阪神打線はカーブ狙いやバントの構えでの揺さぶりも見られず…広島・栗林を打ち崩すの簡単でなくとも工夫は必要
九回、中飛に倒れる阪神・佐藤輝明。栗林の前に手も足も出なかった=甲子園球場(撮影・泰道光司)(セ・リーグ、阪神0-2広島、6回戦、阪神3勝2敗1分、15日、甲子園)現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(78)は、栗林良吏投手(29)に1安打完封の快投を許し、今季39試合目で初めて零封負けを喫した阪神打線に対して〝さらなる工夫〟を求めた。栗林の前に完璧に抑え込まれた。とはいえ、1安打は寂し過ぎる。今季の初対戦だった4月5日の試合のときも評論したが、カーブの使い方が絶妙だった。初球のカーブで打者のタイミングを外し、カットボール、フォークボールが絶妙のコースに。そこに力のある真っすぐが加わるから、簡単に打ち崩せないのは分かる。とはいえ、この先も何度も対戦する。工夫はしなければ。以前にも「カーブを狙え」と指摘したが、今回、その動きは見えなかった。誰も打ちにいかないから、早いカウントでドンドン投げ込んできた。抜群の制球だから、各打者がアッという間に追い込まれ、最後は窮屈な打撃になってしまった。繰り返しになるが、狙い球の徹底は必要だろう。森下、佐藤、大山の3人は、各自に狙い球を任せればいい。栗林からみても、少しでもコースを間違えれば長打があるから、それなりの警戒をしているはず。3人の狙い球が違っていても、面白い。ただ、それ以外の打者はやはり徹底すべき。何人かがカーブを振っていけば、まず捕手が考えるだろう。バッテリーに「オヤッ」と思わせるだけでも、攻略に一歩近づく。揺さぶりも必要だ。セーフティーバントで栗林を動かすことも効果があるはず。この日の打線でいえば高寺、中野、福島、小幡は小技ができる。相手を揺さぶれる選手が打線に4人もいた。ところが、バントの構えをした選手は見当たらなかった。本当に転がしてもいいし、構えをするだけでもいい。この試合で栗林は終始、自分のテンポで投げ続けていた。リズムを乱せば、投球にも影響は必ず出てくる。次回の対戦でどんな工夫を見せてくれるのか。興味深い。(サンケイスポーツ専属評論家)一球速報へプロ野球日程へ