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阪神・佐藤輝明が見たかった…MLB10球団スカウトが集結も“雨らめし”「試合やらないの?残念だよ」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
中日戦の降雨中止を残念がったのは、スタンドのファンだけではなかった。この日の甲子園には、MLB全30球団の実に3分の1にあたる10球団のスカウトが集結していた。お目当ては、将来的な大リーグ移籍を表明している阪神・佐藤輝だ。
ネット裏の顔触れは実に華やかだった。大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希を擁するドジャースをはじめ、鈴木誠也が所属するカブス、名門のヤンキース、ワールドシリーズ制覇がヤ軍に次いで多いカージナルス。さらにメッツ、エンゼルス、ダイヤモンドバックス、レッズ、タイガース、レンジャーズの目利きたちが、視察目的で関西まで足を運んだ。球団名を明かさないことを条件に、取材に応じたあるスカウトは「試合やらないの?残念だよ。見たかったね」と銀傘を叩く雨音を恨めしそうに聞きながら、ポツリとため息をついた。打率・372、12本塁打、35打点を誇り、打撃3部門でリーグトップに立つ「サトウ」の実力を評価し、「これだけの数のスカウトが集まるということが、彼の注目の高さを表す答えだよね」と言葉が熱を帯びた。佐藤輝は、24年オフに将来的なメジャー移籍を表明し、昨オフはポスティングシステムの利用について球団と話し合った。海外フリーエージェント権取得は最短29年オフで、球団の容認が不可欠なポスティングなしに海を渡れない立場だが、米国側は早ければ今オフの実現を想定して動き出している。5月に入り、調査が本格化。15日にはフィリーズが、ゼネラルマネジャーを含む球団幹部ら異例の5人態勢で視察に訪れたばかりだった。当の本人は、中止決定に「しっかり休んで、また明日(22日)ですね」とだけ語ってクラブハウスへ引き揚げた。2月からは一貫して個人的な思いを封印している。海の向こうからの熱視線がどれだけ高まろうとも、その軸はぶれていない。(倉世古 洋平)