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【鬼筆のトラ漫遊記】〝立石祭り〟で首位浮上の阪神、ドライチ活躍続くなら球団編成計画は「百時如意」
24日の巨人戦の五回、プロ1号本塁打を放った阪神・立石正広〝立石祭り〟が継続すれば阪神の戦力編成計画は「百時如意(ひゃくじにょい)」です。藤川球児監督(45)率いる阪神は交流戦前最後のカードとなる22日からの巨人3連戦(東京D)で3連勝。今季初の5連勝で首位に立ちました。原動力は19日の中日戦(倉敷)から昇格即スタメンのドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=です。5試合で打率・409、1本塁打、5打点。主力野手の高齢化や海外流失に備える意味も含め、昨年10月23日のドラフト会議で1位指名した選手が見事に覚醒!? 活躍が続けば阪神の未来は盤石となります。何度か書いたと思いますが、また書きます。こんな時代が来るとは思いませんでした。26日からの交流戦を前にした巨人3連戦は東京ドームでした。結果は高橋遥人(30)、村上頌樹(27)、才木浩人(27)の先発投手3本柱を投入した阪神が7ー4、3ー0、6ー3で3連勝。これで19日の中日戦から5連勝で、貯金は今季最多の11(28勝17敗1分け)。首位浮上です。その昔、暗黒時代の阪神は東京ドームで全く勝てませんでした。それが今や形勢は逆転し、今季は6戦5勝1敗。両者のチーム状況を見ると、これまた昔とは全く逆転していることが分かります。かつての阪神はクリーンアップを任せる日本人選手が不在で、中軸には大物助っ人が座っていましたが、これが実に頼りない。今の巨人はまさにソレですよね。藤川監督のタクトも冴えています。長くプロ野球を見ていると、シーズン途中の先発ローテ変更は、あまり結果が伴いません。裏目に出る方が多い。それが高橋、村上、才木を同一カードに投げさせるように調整し、眼下の敵を粉砕。今回の巨人戦をシーズンにおいてのターニングポイントと見たのでしょう。そしてG3連勝を含めた5連勝の起爆剤となったのが立石です。22日の初戦で5打数3安打1打点。2戦目は4打数2安打2打点、3戦目はドラフト1位の竹丸和幸投手(24)=鷺宮製作所=から右翼への初本塁打を含む5打数2安打2打点。これで昇格即スタメン出場から22打数9安打1本塁打5打点です。立石についてはチーム周辺に2つの見方があることをコラム(「阪神ドラ1・立石の覚醒はいつ 吉田正尚は故障克服、大打者へ飛躍」=鬼筆のスポ魂・15日産経新聞夕刊に掲載)で書いたばかりです。昨年のドラフト会議で3球団競合の末、藤川監督が交渉権獲得のクジを引きました。しかし、合同自主トレ中の1月17日に「右脚肉離れ」、3月25日には「左手首関節炎」、さらに4月21日に「右ハムストリングの筋損傷」と3度も故障。阪神では2000年に九州共立大から逆指名で入団した的場寛一内野手が度重なる故障の末、05年オフに戦力外通告を受けていることから、「的場寛一を思い出してしまう」という声さえ出ていました。一方で現在、大リーガーとして活躍するレッドソックス・吉田正尚外野手(32)もオリックスに入団した16年以降、右わき腹痛や腰椎椎間板症などに苦しみ、故障禍を乗り越えたプロ入り3年目以降に活躍したことを指摘しました。体調が万全になって以降は首位打者と最高出塁率のタイトルを2回獲得。オリックスの21、22年のリーグ連覇に貢献した上で22年オフにポスティング制度を利用して海を渡りました。立石は果たしてどっちの道を歩むのか…。この1週間だけを見れば、吉田正尚のように…と夢は大きく膨らみます。