サンスポ
ヤクルト・モンテルが九回2死から同点弾 プロ初アーチに男泣き 空砲に終わるも「最高の恩返し」
土壇場で同点ソロ本塁打を放ち歓喜するヤクルト・モンテル=神宮球場(撮影・福島範和)(日本生命セ・パ交流戦、ヤクルト1-2西武=延長十一回、1回戦、西武1勝、26日、神宮)絶叫のち涙のアーチを描いた。0-1の九回2死走者なしで、22日に支配下選手登録されたばかりのヤクルト・モンテル外野手(26)が左翼席へ一時同点のソロ。チームは延長十一回の末に敗れたが、昨季まで3年間在籍した古巣西武からプロ4年目で初の一発を放ち、ベンチでこらえきれずに男泣きした。「今まで育成で苦しんできた時期が長かった。ライオンズ相手にホームランを打ててよかった。最高の恩返しになった」50メートル5秒69の俊足が売りの外野手。七回1死一塁で一走サンタナの代走として途中出場し、九回2死で回ってきた神宮初打席で結果を残した。「ファームで2ボールからでも思い切っていくよう(2軍打撃コーチの)川端慎吾さんに言われていた」と、2ボールから西武の2番手、甲斐野の速球を一閃。低めの球に体勢を崩されながら左翼席にぶち込み、課題の打撃で進化を示した。祖母にささげるアーチだった。「(今年)1月におばあちゃんが亡くなってしまって。そのおばあちゃんの誕生日が一昨日(5月24日)だった。それもあって打てたと思う」。育成で西武に入団して3年目の昨年5月に支配下選手登録されたが、オフには戦力外を受けた26歳。苦しいときも祖母はいつも味方だった。「優しくて、小さいときからおばあちゃん子だった。天国で見てくれていたと思う」。涙の理由はここにもあった。池山監督が「モンテル、持ってる」と期待する苦労人が神宮で花を咲かせる。(武田千怜)■モンテル(本名・日隈=ひぐま=モンテル)2000(平成12)年3月18日生まれ、26歳。沖縄県出身。金光大阪高から(甲子園出場なし)OBC高島、琉球ブルーオーシャンズ、四国IL徳島を経て23年に育成ドラフト2位で西武入団。25年5月に支配下登録され、12試合で1安打。同年オフに戦力外通告を受け、ヤクルトに入団。兄は元ヤクルト投手の日隈ジュリアス。187センチ、88キロ。右投げ右打ち。今季年俸500万円。背番号90。一球速報へプロ野球日程へ