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【甘口辛口】巨人・阿部慎之助前監督の逮捕劇とたつの市事件容疑者の〝見逃し〟 同じ警察でも対応に大きな落差
巨人・阿部慎之助前監督■5月27日巨人・阿部慎之助監督の辞任劇は終わってみれば親子ゲンカが原因だった。とはいえ長女が「チャットGPT」に相談し児童相談所が介在したことが現代風で昭和世代には理解しにくい。連絡を受けた児相が家庭状況を把握できず警察に協力を仰いだ手順に非はないようだが、警察が逮捕までする事案だったかどうかは考えさせられる。くわしい状況は不明で軽々にはいえないが、通報から逮捕までは1時間。いったん落ち着いた阿部監督が警察がきたことで逆上し危ないとみて逮捕した可能性もある。そうだとしたら、なんとか冷静になるまで説諭するのも警察の任務。児相からの通報だったことを重視しすぎた感もある。同じ警察でも対応がこうも違うか…。兵庫県たつの市の民家で住人の74歳の母親と52歳の次女が殺害された事件では住所、職業不詳の大山賢二容疑者(42)が殺人容疑で指名手配された。遺体が発見され事件が発覚したのは19日でその3日前の16日夜、容疑者は同県の高砂市にいた。路上で寝ていた容疑者は警察官の職務質問を受け、なんと「人を殺した」と申告した。高砂署で事情を聴いたが、話が不明瞭で凶器や返り血もないことでおとがめなし。これだけでもびっくりなのに、ご丁寧に容疑者の実家があった事件現場付近まで40分かけてパトカーで送り届けた。身元引受人もいないのに誰が判断したのか。春風駘蕩(たいとう)。こんな親切過ぎるような警察があったとは…。署に留めもっと慎重に調べれば事件発覚前の大手柄になったはずだ。かたや事件性はなくても安全確保のために逮捕した。日光・華厳の滝のような大きな落差を感じた人も多かったのではないか。(今村忠)