サンスポ
ヤクルト・松下歩叶、初打席初球初安打!1軍昇格即スタメンで鮮烈デビュー 燕ドラ1が起爆剤、交流戦初勝利導いた
ヤクルトのドラフト1位・松下がプロ初打席で左翼線二塁打。両手を広げて喜んだ(撮影・土谷創造)ヤクルトのドラフト1位・松下歩叶(あゆと)内野手(23)=法大=が29日、プロ初昇格を果たして楽天1回戦(楽天モバイル)に「6番・三塁」でデビュー。二回の第1打席で初球を捉えて左翼線二塁打でプロ初安打をマークした。八回には左前打を放ち、4打数2安打と好スタートを切った。チームは7-2で交流戦初勝利。〝鬼門〟となっていた5月で4年ぶりの勝ち越しを決めた。2回、二塁打を放つヤクルト・松下歩叶 =楽天モバイル最強パーク宮城(撮影・土谷創造)絵になる男だ。松下が楽天・岸が投じた139キロの外角直球を左翼線に運んだ。二塁に到達すると力強くガッツポーズ。胸にしまっていた思いがあふれ出た。「いろんな感情の中でここまでやってきて、それが自然と出たのかなと。1軍キャンプに呼んでいただいたけど、けがもあってチームに貢献できていなかったので」プロ初打席は二回無死。仙台に駆け付けた燕党の大歓声を受けて打席へ。「絶対に迷いたくなかった。初球はファウルでも空振りでもくらいの気持ちで『行く』と決めていた」。170勝右腕の1球目をフルスイングで捉えた。空振り三振、中飛で迎えた八回の第4打席では左前打を放ち、デビュー戦でマルチ(複数)安打を記録した。2月の春季キャンプ中に左太もも裏の肉離れで離脱。悔しさに押しつぶされそうになることもあった。そんな時に声をかけてくれたのが、同じ内野手の山田だ。自身も故障で2軍調整中の先輩に相談すると、「1年目は自分の力を試していいんじゃないかな。指名してもらった理由があって、それを一番求められている。ぶれずにやろう」と温かい言葉をかけてくれた。リハビリ期間中は睡眠時間を前倒して、朝の時間を確保。ストレッチなどでコンディションを整え、体のケアもより入念に行うようになった。現楽天モバイル 最強パークには思い出がある。小学生時代、神奈川の実家から家族旅行で楽天対オリックスを右翼席で観戦した。当時オリックスの糸井嘉男氏(44)に「ボールください!」と声をかけ、投げ入れてもらったボールをゲットしたという。「すごく夢をもらった。今度は自分ができるようになりたい」。今度は自分が子供たちに夢を与える番だ。池山監督が「起爆剤に」と期待したルーキーの活躍もあり、チームは連敗が3でストップ(引き分け挟む)。〝鬼門〟だった5月も12勝9敗1分けで4年ぶりの勝ち越しを決めた。「一試合一試合、一球一球に懸ける思いを感じた」と松下。黄金ルーキーが、大きな一歩を踏み出した。(原田優介)一球速報へプロ野球日程へ