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高津臣吾氏「アジアクォーター制は難しい」 苦戦するKBO日本人投手が見い出し始めた成功へのヒント - スポニチ Sponichi Annex 野球
【室井昌也コラム 月に2回は韓情移入】
「アジアクォーター制は難しいですね」高津臣吾ヤクルト前監督は韓国・釜山(プサン)でグラウンドを見つめながら、歯切れ良くそう言った。アジアクォーター制(アジア枠)はKBOリーグで新導入の外国人選手制度。高津前監督は今季、韓国ロッテのスペシャルアドバイザーとして定期的に現地で視察を行っている。「アジアクォーター制で来た日本の選手はNPBを戦力外になったか、独立リーグの選手たちでレベルがそんなに高くありません。でもチームは『外国人選手』のレベルを求めています」(高津)高津前監督は現役投手だった2008年、米マイナーでの所属先を探していた時期に「助っ人」としてKBO(ヒーローズ)入り。クローザーとして活躍した経験がある。5月5日の本コラムでKBOに在籍する日本人投手7人の現況を紹介してから1カ月。その後、彼らの評価は厳しくなった。野球解説者の崔元豪(チェ・ウォンホ)ハンファ元監督は、中継の中ではっきりと「日本人投手は期待外れです」と繰り返す。これまで様子見だった他の解説者やメディアの論調も、日本人投手に対して強めになってきた。安定した成績を残しているオーストラリア国籍のラクラン・ウェルズ(LG)、台湾出身の王彦程(ハンファ)との差が明確だからだ。そして動きも出てきた。5月26日、元西武の田村伊知郎が斗山(トゥサン)から放出。代わって元DeNAで、昨季からNPBファームのオイシックスでプレーしている高田琢登が加わった。またKIAは四国IL・徳島の白川恵翔を獲得した。両投手とも移籍前の時点で所属リーグの防御率1位。「今の実力」が選択理由になっていることがわかる。日本人全体の評価が下がる中、試行錯誤を経て役割を果たしている投手もいる。キウムの金久保優斗(前ヤクルト)は抑えを任され、SSG武田翔太(前ソフトバンク)、NC戸田懐生(前巨人)は先発としてローテーションを守っている。前回コラムで金久保と戸田は「考え過ぎないように」(金久保)、「もう少し単純に」(戸田)と、思考の簡素化が転機になったことを伝えた。一方で武田は「自身のスタイルを貫いて初勝利」と記したが、その後、負けが続いて武田も変化していった。武田は無走者時のピッチングフォームをワインドアップからノーワインドアップに。この3試合ではセットポジションに変え、投球は捕手からのサインを中心に組み立てて好投を続けている。「これまで力んで投げていたのが、動作を減らしていって力が抜けてきて良くなってきました」「シンプルな感じでいってもいいのかなと、銀ちゃんとも話しています」(武田)「銀ちゃん」とは5月9日に武田の同僚になった、左腕投手の平元銀次郎(前BC・群馬)のこと。アジア枠ではなく、故障離脱中の外国人に代わる「代替外国人選手」としてSSG入りした。KBOの日本人投手は開幕から1人減り、3人増えて現在は9人。シーズンの約3分の1を終え、彼らの成功のヒントに「シンプル」という考え方が見え始めてきた。◇KBOリーグの日本人9投手の現況(成績は5月31日時点)武田翔太 10試合1勝6敗 好投続くもチームは12連敗中平元銀次郎 4試合0勝3敗 2軍調整中で再昇格予定宮路悠良 23試合0勝1敗3ホールド 追う展開での中継ぎ戸田懐生 9試合2勝5敗 先発として6回までしっかり好投杉本幸基 29試合0勝1敗6ホールド 打球受け抹消も近日再登録京山将弥 10試合0勝1敗1ホールド 2軍で先発として調整白川恵翔 2年ぶりのKBO復帰。近日先発予定高田琢登 ビザ手続き済み次第、先発予定金久保優斗 26試合3勝3敗9セーブ4ホールド 抑え担うもチーム低迷