サンスポ
巨人・則本昂大「苦しい2カ月でした…」 7度目の挑戦で移籍後初勝利!
勝利しタッチを交わす巨人・則本昂大 =東京ドーム(撮影・萩原悠久人)(日本生命セ・パ交流戦、巨人3-2オリックス、1回戦、巨人1勝、2日、東京D)セ・リーグ3位の巨人はオリックスに3-2で逆転勝ちし、貯金を「3」とした。楽天から海外フリーエージェント(FA)権を行使して加入した則本昂大投手(35)が、六回途中まで5安打2失点と奮投し、今季7度目の先発で念願の移籍後初勝利(3敗)を飾った。3日は長嶋茂雄さん(享年89)の一周忌で「FOR3VER 6・3~長嶋茂雄~」と銘打ち、同戦が特別開催される。険しかった表情が一気に緩んだ。則本はゲームセットを見届け、1点リードを守ってくれた大勢と高梨の頭をなで、逆転弾を放ったキャベッジの背中に抱き着いた。今季7度目の挑戦で移籍後初勝利。時間がかかった分だけ、喜びも大きい。「やっとあの舞台(お立ち台)に立てた。今日は本当に、チームメートに助けられたので、感謝の1勝かなと思います」二回に3連打で先制を許したが、その裏にキャベッジが逆転2ラン。五回には11年ぶりの犠打を決め、ともにFAで加入した松本がその走者をかえす適時二塁打。過去6試合の登板時の援護点は最高2点で援護率は0・75だったが、この日は3点の援護をもらった。前回5月26日のソフトバンク戦(東京ドーム)は5四死球と珍しく制球を乱し、移籍後最短の4回7失点でKOされたが、この日はわずか1四球。ストライクゾーンで勝負した。三塁手の坂本らバックの好守に何度も救われ、遠かった通算121勝目をつかんだ。先発としては2023年9月以来の勝ち星だ。昨オフ、13年間在籍した楽天からFA宣言。メジャー球団からオファーを受けながらも、悩み抜いた末に熱心に誘ってくれた巨人入りを決めた。過去2年は楽天で抑えだったが、新天地では再び先発に転向した。35歳で迎えた心機一転のシーズン。〝7度目の正直〟に「苦しい2カ月でしたけど、早く勝ってチームメートを『則本に初勝利を』というプレッシャーから解き放ちたかった」。周囲の心境を案じる言葉が、新天地でも愛される優しい性格を物語る。橋上監督代行は「何とか則本を勝たせてやろうという雰囲気がベンチの中であふれていました」と目を細めた。3日は昨年89歳で死去した長嶋茂雄さんの一周忌。「FOR3VER 6・3~長嶋茂雄~」と題して特別開催される。阿部前監督が電撃辞任した5月26日からチームを率いる指揮官は「普段とは違う、思い入れのある試合になると思います。長嶋さんに向けて恥ずかしくないような試合にしたい」と必勝を宣言した。則本の巨人初勝利が、負けられない一戦へのお膳立てとなった。(谷川直之)一球速報へプロ野球日程へ