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阪神・佐藤輝明がリーグ単独トップの15号2ラン “ミスター甲子園”が長嶋茂雄さん追悼の一発 - スポニチ Sponichi Annex 野球
阪神は3日の西武戦(甲子園)に敗れ、聖地4連敗、西武戦も2年越しの4連敗を喫した。敗戦の中、4番・佐藤輝明内野手(27)が、0―3の9回無死三塁から左翼ポール際へ甲子園通算50号となるリーグ単独トップの15号2ランと気を吐いた。2回先頭の左前打で24年のキャリアハイに並ぶ14試合連続安打も刻み、同球場では今季打率・393。「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さんの一周忌に、今季新設の「長嶋茂雄賞」最有力候補の“ミスター甲子園”が追悼の快音を響かせた。
執念の同点劇、奇跡のサヨナラ劇の夢を見させてくれる、希望の放物線だった。0―3の9回。森下の左越え三塁打に続き、第4打席へ。マウンドには新人守護神・岩城。カウント1―1からの3球目、内角低めの147キロ直球に反応。無駄も力感もない、スムーズなスイングから放たれた打球は、左翼ポール際へと吸い込まれた。「(打てて)良かった。(打球が)いいところへ飛んでくれた」1点差に迫り、なおも無死一塁から立石が三振、代打・坂本が三ゴロ併殺に倒れ、ゲームの幕は突然下りる格好となった。ただ4万2000超の大観衆は台風一過の夜空に架かった“虹”に酔った。佐藤輝の「敗戦9回弾」が出た翌日の試合は今季2戦2勝。次戦への布石を打った。「最後まであきらめない姿勢というのを、見せていければいい」森下との激しいホームランキング争いで一歩前に出る15号2ランは、佐藤輝が甲子園で打った通算50本目の本塁打となった。シーズン53試合目での15号到達は、ラッキーゾーン撤去の92年以降では球団日本人選手で最速。40発を記録した昨年の54試合も1試合更新した。入団から6年連続15本塁打以上は、球団では田淵幸一の10年連続に続き、左打者初。背番号8のアーチが次々と歴史の扉を開き、ぐっすりと眠っていた記録を呼び起こす。この日で、長嶋茂雄さんが天国へ旅立ってからちょうど1年。安らかに眠るレジェンドの名を冠した「長嶋茂雄賞」の“初代”最有力候補として目される27歳は前日2日、「最終的に(賞が)獲れれば」と意欲的だった。この夜も1本塁打を含む2安打を放ち、今季の聖地では打率・393、9本塁打、20打点と打ちまくる“ミスター甲子園”。藤川監督からは、4回の併殺を阻止する一塁への激走を「非常に(心に)響いています」と称賛され、「自分のプレーだけではなくチームを背負う。誰かに任せるような、情けないチームにするつもりはないというところ」と揺るぎないリーダーシップにも期待を寄せられた。打率・372、15本塁打、41打点でセ界の3冠王をひた走る。長嶋茂雄さんでも成しえなかった、いわゆる一つの「トリプルクラウン」をくっきりと見据え、永久に不滅の華やかな一年を駆け抜けていく。 (八木 勇磨)○…佐藤輝(神)がリーグ単独トップの15号2ラン。入団から6年連続15本塁打は、球団では田淵幸一の10年連続に続き2人目で、左打者では初めて。ラッキーゾーン撤去の1992年以降、日本選手がチーム53試合目で15号は、04年今岡誠と21、25年に佐藤輝自身がマークした54試合目を抜いて最速となった。○…佐藤輝は甲子園通算50本目になるが、この日の打球速度155キロは22年4月9日広島戦で放った149キロに次いで2番目に遅く、打球角度39度は自己最高タイ、飛距離99メートルは自己最短のレアな一発となった。