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ソフトバンク “野村の1ミリ”神生還で決勝点!ミラクル虎退治で5連勝 最短13日に10度目の交流戦V - スポニチ Sponichi Annex 野球
サッカーW杯北中米大会開幕前夜に“野村の1ミリ”が生まれた。ソフトバンクは2―2の7回2死二塁、二塁走者だった野村勇内野手(29)が牧原大成内野手(33)の右前打で本塁へ。相手は前進守備でホームはアウトのタイミングだったが、捕手のタッチのわずか下に左手を滑り込ませる神走塁で決勝点を挙げた。チームは5連勝で対阪神は昨年の日本シリーズ第2戦から7連勝。最短で13日に10度目の交流戦Vが決まる。
完全にアウトのタイミングだった。2―2の7回2死二塁、牧原大の右前打は右翼・佐藤輝に猛チャージされ、本塁へ送られた。やや左にそれたものの、それでも分が悪かった。ただ、体を捕手から遠ざけるようにかわし、左手一本を差し出されたミットの下にくぐらせた。決勝点となった“神の左手”は、“三笘の1ミリ”ならぬ“野村の1ミリ”となった。「タイミングはアウト。うわっと思って手を引っ込めたらうまくいきました。空タッチで左手がベースを触れたのは分かった。足ならアウト。ホーム突入はヘッスラっすね」阪神ベンチはすぐさまリクエストしたが、背番号99は確信を持ってベンチから得点が認められる瞬間を見守っていた。腕を回した三塁の大西外野守備走塁コーチは「打球が弱かった。走者が勇ならば勝負。さすがや。横から左手をひょいと。まさに“神の手”になってくれたよ」と興奮気味だった。本職だった遊撃手のスタメンは5月9日ロッテ戦以来約1カ月ぶりだった。2年目の庄子が台頭し、ベンチが続いた。9日の第1戦は二塁で先発し、2打席連続本塁打など復調気配を見せてつかんだ本来の場所だが「庄子を引っ込めて使ってくれているので。ほんまに何とかしよう。打撃もいい感じではないけど何とかしようとの思いだけでした」と野村は謙虚に振り返る。昨季はキャリアハイの126試合で打率・271、12本塁打などブレークした。開幕60試合を迎えたが、小久保監督は「レギュラー候補でスタートしてつまずいて悔しい思いをしている。これからやってやるという気持ちじゃないですか」と待っていた男の復活ののろしを喜んでいた。これで対阪神は昨年の日本シリーズ第2戦から7連勝。日本一決戦の借りを返しにきた猛虎を同一カード3連勝で蹴散らした。きょう12日からは交流戦最終カードのヤクルト戦。試合後にはルーティンの打撃練習に励んだ野村は平然と言った。「みんな打ってますよ。もう、やるしかない立場。何とかするしかないので」。激しい競争が、チームを上昇気流へと乗せている。 (井上 満夫)