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【小早川毅彦ベースボールカルテ】交流戦は順位じゃない!? 11位と12位の下位対決も仙台が熱狂
6月13日の楽天-広島で球場に駆けつけた広島ファン。交流戦の下位対決とは思えない熱狂ぶりだったプロ野球のセ・パ交流戦が終了し、両リーグのペナントレースが19日に再開する。今季の交流戦を総括すると、パ・リーグの強さが深く印象に残った。交流戦は、これまでもパが優勢という全体的な流れがあり、DH制がその理由ともいわれているが、近年はセがかなり巻き返している印象を持っていた。力の差が縮まってきて、競り合う展開を期待していたが、改めてパが力を見せつける結果となった。最も差があったのは投手力だろう。西武の高橋光成投手、平良海馬投手、日本ハムの伊藤大海投手らが好投。パの投手には球威があり、先発投手はしっかり長いイニングを投げていた。今季セのペナントレースで台風の目となっていたのがヤクルト。池山隆寛監督のもと、勢いに乗っていただけに注目していたが、パの勢いに圧倒された印象だった。阪神の強力打線も封じられた。打線もパは粘り強いし本塁打も多い。その打線に普段から対峙している投手は、厳しい環境の中で高いハードルに立ち向かっている。パの方が投打にスケールが一回り大きかった。交流戦で9連勝した日本ハム、シーズン勝率を5割に戻したロッテはペナントレース再開後もいい戦いをするだろう。評論家、解説者の立場からすると、両リーグが火花を散らす戦いの勝敗や試合内容にはいつもと同様にシビアな見方をすることになるが、あえて一個人として言わせてもらえば、交流戦は純粋におもしろいということも改めて感じた。13、14日の楽天-広島の解説で仙台を訪れた。交流戦を楽しみにしているファンが詰めかけて、球場は大変盛り上がっていた。広島と楽天は交流戦の11位と12位のチームである。カープファンが数多く仙台まで駆けつけて熱狂的な声援を送っていた。それぞれのリーグ戦だけでは味わえない独特のムードがあり、それを楽しみにしているファンが多い。交流戦がファンに喜んでもらえる試合であることは間違いない。それは、プロ野球のあるべき姿であると感じている。(サンケイスポーツ専属評論家)プロ野球日程へ