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阪神・森下翔太 最速キングへ追い続ける“輝の背中” 肌で感じ取る技術的な差と飛躍へのヒント - スポニチ Sponichi Annex 野球
阪神・森下翔太外野手(25)が本紙に本音を語るコラム「日々翔華~昇りつめる頂~」の第2回は、チームメートの佐藤輝明内野手(27)の打撃について語った。現在、本塁打は自身が1本差(16本)でリードしているものの、普段から間近で打撃を見ているからこそ肌で感じ取れる、先輩との技術的な差を細かく分析。加えてその姿勢からも、球団生え抜き最速の本塁打王タイトル獲得など4年目のさらなる飛躍へつながるヒントをつかんでいることを明かした。
現状の数字を見ても状態はまずまずかなと思っている。打率は6月上旬の時点で・280(8日時点)まで落ちたけど、持ち直してきている(22日時点・298)のは打席を追うごとに修正をかけ、微調整を繰り返せていることが要因。あとは佐藤輝さんの打撃を常に近くで見られていること、食事の際などに技術的な会話をすることで気付かされることも多い。輝さんは野球のことをずっと考えている。試合前でも自分の映像をずっとチェックしたり、バットを持たなくても打撃動作の反復を行っている。自分が持っている最大限の力を発揮できるようにする準備に、常に余念がない。もともと持っている能力プラスアルファ、頭で考えているから、調子の波が少ないと感じる。輝さんも、今年の成績が伸びているからといって満足していることはない。もっと成長をするためには、日々の積み重ねが大事だと思っている。輝さんに及ばないところは技術的に何個もある。その中で一つ挙げるなら小さな動きで大きなパワーを生み出せる点。右打者の場合であれば右股関節をねじるようにしてテイクバックを取って、股関節に力をためて打つ。この姿勢をコイル(コイリング動作)というが、とても難しい。打者は打ちにいく際に体が早く開いたり、猫背になったり、反ったりする。けど、輝さんはその動作でずっと打ちにいけるからすごい。動作(の時間)が長くできればできるほどボールの見極めもしやすくなる。輝さんとの差はまさにコイル。自分はできたりできなかったりだが、輝さんのような数字を残すためには、この動作を継続していくことが必要だ。シーズンでは9個の死球。自分は打ちにいく際に結構、踏み込んで打つタイプなので、当たる部分にもよるが、避けられないことも多い。一度、当たると、残像で本能的に腰が引けてしまうこともあって、調子が狂うことが正直、ある。さっき話した「コイル」の姿勢を維持できなくなってフォームが崩れる原因にもなるが、できるだけ左肩をホームベース側に入れて避けるようにしている。大学時代に右手首付近を骨折した経験から、そう意識している。ある程度、成績を残せているので、内角を攻められるのは当然のこと。恐怖心はあっても、立ち向かっていく強い気持ちが大事だと思っている。 (阪神タイガース外野手)<2リーグ制以降最速は藤本勝巳と佐藤輝の5年目>○…2リーグ制以降、阪神選手の最多本塁打タイトルは昨季の佐藤輝まで6人が9度獲得。このうちプロ年数で最も獲得が早かったのは、60年藤本勝巳と25年佐藤輝の5年目で、79年掛布雅之の6年目、75年田淵幸一の7年目と続く。4年目の森下が今季、タイトル獲得なら2リーグ制以降の球団最速となる。なお1リーグ時代には、プロ野球初年度36年の秋季に藤村富美男が2本で初代本塁打王。翌37年の春季に2年目の松木謙治郎が4本でタイトルを獲得している。<ヤクルト3連戦へ自然体で臨む構え>○…森下は、23日から始まるヤクルト3連戦(甲子園)へ自然体で臨む構えを示した。初戦の相手先発は今季7勝の左腕・山野、2戦目は14日ソフトバンク戦で完封勝利を挙げた奥川と難敵が続くが、リーグ単独トップの16本塁打をマークする25歳は「とにかくやるだけ。(相手が好投手でも)余計なことを考えていない。自分の打撃を100%できるようにやっていきたい」と闘志を燃やした。