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阪神・下村海翔が挑む「甲子園でプロ初登板初先発初勝利」 達成すれば球団史上8人目の偉業 - スポニチ Sponichi Annex 野球
阪神23年ドラフト1位の下村が2日の中日戦で「甲子園でプロ初登板初先発初勝利」の快挙に挑む。達成すれば球団史上8人目。藤村富美男、若林忠志、村山実、高橋らそうそうたる顔触れに肩を並べることになる。それは同時に、「エース道」を歩む資格を得ることを意味していた。
登板を翌日に控えた右腕は、雨音が響く甲子園で決意を込めた。「楽しみより、緊張とか不安とかの方が多いけど、投げられない時は緊張感も不安も、マウンドに上がれる喜びも感じられなかった。リハビリの期間を思い出して頑張りたい」1年目の24年4月に右肘を手術し、今年5月に2軍戦で投げるまで、2年もの長きにわたって実戦から遠ざかった。先が見えない孤独なリハビリ中、何度も心が折れかけた。「2年間丸々かかっちゃったので。このまま投げられずに終わるんじゃないかという不安もあった。勝負できる立場に戻ってこられて、少しホッとしている」偽らざる本音が漏れた。己と闘い続けた2年間。見守り続けてくれた球団や首脳陣、スタッフ、仲間、ファンへの感謝は尽きない。「いろんな方に支えられて今がある。マウンドで元気に投げる姿を見せることが一つの恩返しになると思う。サポートをしてくれた人たちに言葉で感謝を伝えたいけど、まずはマウンドに上がっている姿を見せられたら」1日の試合が雨天中止になったものの、藤川監督は伊藤将のスライドではなく、予定通り「明日(2日)は下村で。持っている能力が出ることを期待している」とマウンドを託した。最速155キロの直球と多彩な変化球を武器に、青学大では全日本大学選手権で優勝。高い潜在能力は、プロでの雌伏の時を経てさらに磨かれた。だからこそ、指揮官が寄せる期待も大きい。地元・西宮市で生まれ育ち、子どもの頃は自転車で観戦に訪れていた甲子園。憧れの場所で、胸に秘めた2年分の思いとともに、下村がプロとしての第一歩を刻む。 (倉世古 洋平)○…阪神投手のプロ初登板初先発勝利は21年、2年目の西純まで17人が記録。3年目の下村が勝利すれば、チームで最も遅い記録になる。また甲子園ではプロ野球初年度の36年開幕戦で完封した藤村富美男を筆頭に、前出の西純まで7人がデビュー戦先発勝利を飾っている。下村は続くことができるか。