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阪神・高橋遥人「ただただ悔しい」 7回勝負どころで乱れ開幕10連勝でストップ チームは2位に後退 - スポニチ Sponichi Annex 野球
無傷10勝で7日の巨人戦に臨んだ阪神・高橋遥人投手(30)が、今季13試合目で初めて黒星を喫した。7回に代打・坂本に逆転の3点二塁打を浴びた。勝てば球団79年ぶりの開幕11連勝だったが、チームのこのカードの連勝も5でストップ。シーズン70試合以上を消化しての巨人との同率首位決戦は、過去に2度しかない稀なケースの「伝統の一戦」第1ラウンドを落とし、2位に後退した。
帽子を取って、髪をかき上げながら、落胆のため息をフーとついた。本塁へのバックアップでファウルゾーンにいた高橋の視線の先にあったのは、3点二塁打を打たれた坂本の姿だったのか、スコアボードの7回に刻まれた「3」だったのかは定かではない。いずれにせよ、リードを守れなかった悔しさがにじみ出ていた。「ピンチに弱いというか、打たれるっていうのは、ピンチの時こそ自分の力が一番出る。力みも入って、アドレナリンも出て、そこで打ち返されているので、シンプルに力が及ばなかった」今季初めて梅野とバッテリーを組んだ。6回まで1失点で抑えた力強さが、2点リードの7回に揺らいだ。前の打席でソロを打たれた先頭のダルベックに二塁打。続く泉口への四球が「いらなかった」とピンチを広げた。2死満塁から代打・坂本に、決して失投ではない初球のツーシームをはじき返された。左中間を破る走者一掃の逆転二塁打になった。「点を取ってくれたみんなに申し訳ない」3回までに58球を要した。首位攻防戦にかける相手の粘りが、7回の勝負どころで疲労となって表れた可能性がある。これまで何度もチームを救ってきた10連勝左腕にとって、今季13試合目で喫した初黒星。47年御園生崇男以来、球団79年ぶりの開幕11連勝をあと一歩のところで逃した。「もう、ただただ悔しい。それ以外のことは自分の力不足」8回から必勝リレーを描いていたはずの藤川監督にとっても、高橋の急変は誤算だったに違いない。しかし、試合後は「高橋はこれまで、ああいうところできちっとイニングを終わらせてくれていた。次はまた、同じようなところで投げ切っていってくれると思う」とかばった。この1戦にかける思いは采配に表れた。1点を追う9回は、無死一塁で熊谷に代えて福島を送り込んだ。前日、休日返上で野手陣に課した「バント特訓」の成果を選ばず、強攻策に出たのは逆転を狙ったからにほかならない。しかし、得点にはつながらなかった。ゲーム展開が二転三転するプライドのぶつかり合いを、ほんのわずかの差で落とした。シーズン74試合目。同率首位で迎えた「伝統の一戦」に敗れ、巨人戦の連勝は5でストップした。(倉世古 洋平)▼阪神梅野 (高橋)遥人は粘り強く投げていた。ベストな球を選んで走者一掃を食らったので、手応えを感じる部分と悔しい思いをした部分もある。<TG同率首位決戦 三たび屈辱>◇阪神と巨人の同率首位対決(1972年8月19日 後楽園)阪 神 000 000 000―0巨 人 000 103 02X―6(神)江夏、鈴木皖、池島―田淵(巨)堀内―森<本>王2、土井(巨)(2008年10月8日 東京ドーム)阪 神 000 001 000―1巨 人 002 000 10X―3(神)安藤、ウィリアムス、アッチソン、藤川―矢野(巨)内海、山口、豊田、クルーン―阿部<本>ラミレス(巨)▽72年8月19日 巨人は4回に王の28号ソロで先制。6回には王の2打席連発となる29号2ランなどで3点を挙げて突き放した。投げては堀内が被安打3で完封し19勝目。阪神打線は4回以降は無安打に終わり、先発の江夏を援護できなかった。▽08年10月8日 巨人は3回に李承(火ヘンに華)の2点二塁打で先制。1点差に迫られた7回にはラミレスの43号ソロでリードを広げた。阪神は劣勢で勝ちパターンのアッチソン、藤川を投入も、打線が散発6安打と奮わず、押し出し四球による1点にとどまった。