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【小早川毅彦ベースボールカルテ】「高すぎる壁!!独走ドジャースに挑め!」
小早川毅彦氏米大リーグはドジャースがナ・リーグ西地区を独走中。前半戦で2位以下に2桁のゲーム差をつける圧倒的な強さだ。メジャー屈指のスター軍団で、とにかく戦力が充実している。二刀流の大谷翔平選手や山本由伸選手をはじめとして選手層の厚さは群を抜いている。ワールドシリーズ3連覇も現実味が帯びている。序盤はいい戦いをしていたパドレスが失速したのが独走を許す大きな要因の一つだろう。パドレスもタティス選手、マチャド選手などのスター野手に加えて、剛球クローザーのミラー選手や松井裕樹選手らがいるが、集中力を欠くような展開が多い。勢いがつくと爆発的な力を出すチームだが、波が大きいところが課題だ。ダイヤモンドバックスも投打ともに苦戦しており、パドレスとともに勝率5割前後に留まっている。4位ジャイアンツ、5位ロッキーズは大きく負け越している。もっとできるチームばかりであるだけに歯がゆいし、ドジャースファンも張り合いがないだろう。一方で、ドジャースが強すぎるのが問題だ、というような論調を耳にすることがあるが、それには必ずしも同意しない。確かに、ドジャースは豊富な資金力を背景にしたチームであり、巨額の投資をチーム編成に投下してスター選手を集めている。今オフの労使交渉ではサラリーキャップ(チームの年俸総額の上限)導入の議論が激しくなるとも報じられており、戦力均衡という観点は理解できるところだ。ただ、資金のあるチームが出し渋って補強しないとか、資金がないのにつぎ込んで後で困るとかいうのとはわけが違う。持っているチームが前向きにチーム編成に取り組んで強くなっていく。それがプロのチーム編成であり、それを含めての実力であり、プロ競技の醍醐味(だいごみ)であるということもいえる。大リーグならではのドジャースのようなチームには魅力がある。だからこそ、それに立ち向かう面白さもある。昨季もドジャースは差を詰められる展開だった。シーズンを盛り上げる下位チームの踏ん張りにも期待したい。(サンケイスポーツ専属評論家)