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【鷲田康・球界インサイドリポート】メジャーの粋な計らい…引退のバーランダーが球宴出場
ジャスティン・バーランダー(共同)海の向こうからはメジャーリーグのレジェンド選手の引退とオールスター出場の報が伝わってきた。現役通算266勝を挙げ、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)3度を誇るタイガースのジャスティン・バーランダー投手が、現地時間の8日に今季限りでの引退を発表。これを受けて大リーグ機構は「レジェンド枠」での同投手のオールスター戦への出場を決めたという。このレジェンド枠は長年の実績や歴史的功績などのある選手に対して、コミッショナーが特別に出場枠を用意するもので、通常のロースターとは別の追加枠となるため、他の選手が押し出されることもない。その枠を使ってのバーランダーの球宴出場。なかなか粋な計らいで、ぜひとも日本でも同じような枠を作ってほしいと思う。今年のオールスター戦でいえば、今季限りで引退を表明している西武の栗山巧外野手などは、まさにうってつけのレジェンドだろう。プロ25年目で通算2151安打を放った名プレーヤーだが、意外にも球宴出場は2016年の1度きりである。その1度で十分過ぎる鮮烈な記憶を刻んでいる。この年に監督推薦で初選出された栗山は、第1戦に途中出場し、九回の初打席で見事な2点本塁打を放ったのである。この時点でプロ16人目の球宴初打席本塁打を記録し、敢闘選手賞も受賞している。しかし、その後はオールスターとは全く縁がないままに、現役最後のシーズンを迎えることとなった。もしメジャーのようなレジェンド枠があるならば、選ばれても良い実績もあり、是が非でも選んでほしい選手なのである。ファン投票と選手間投票に加え、監督推薦と「プラスワン投票」で今年の球宴出場選手の陣容は決まる。ただ、その枠外で栗山と、もう1人、同じく今年限りで引退を決めたソフトバンク・中村晃内野手を「レジェンド枠」でベンチに入れてもらいたい。球宴とは、その年に活躍した選手だけでなく、選手の野球界への功労をファンとともに、グラウンドでたたえる場であってもいいと思う。(スポーツジャーナリスト)