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【鬼筆のトラ漫遊記】佐藤か森下が「長嶋茂雄賞」受賞なら、起こりうる「阪神優勝-巨人2位」の歴史的順位
5月20日の甲子園での中日戦の九回、サヨナラ本塁打を放った阪神・森下翔太と祝福する佐藤輝明過去に一度もない「阪神優勝-巨人2位」が実現するかもしれない2026年シーズンの締めくくりは佐藤輝明内野手(27)か森下翔太外野手(25)による「長嶋茂雄賞」の受賞といきましょう。藤川球児監督(45)率いる阪神は43勝35敗1分けの首位。巨人が1ゲーム差の2位。1950年の2リーグ分立後、「1位阪神→2位巨人」の最終順位は一度もありません。歴史を変える原動力がもし今季から新設された「長嶋茂雄賞」の初代受賞者となれば、阪神ファンにとってはこの上なく記憶に残るシーズンとなります。眼下の敵と戦った1週間は4勝2敗でした。まず敵地の東京ドームでの巨人戦は初戦を落とした後、2連勝。特に9日の第3戦は前川右京外野手(23)が二回に逆転2ランを右翼席に放り込むと、打線が巨人投手陣をメッタ撃ち。終わってみれば2本塁打を含む12安打10得点の快勝で、東京ドームでは7勝2敗。4試合を残して敵地での今季勝ち越しを決めました。ヤクルト3連戦(甲子園)も初戦は逆転負けを喫したものの、その後は2連勝。今後の戦いに向けて収穫だったのは、セットアッパーの工藤泰成投手(24)の成長です。11日の第2戦では1ー0の八回に登板し、無死満塁のピンチを招いたものの、最速163キロの直球を軸に後続を抑えました。九回にドリスが同点に追いつかれましたが、その裏にサヨナラ勝ち。12日も0ー0で迎えた七回に登板すると158キロの直球を主体にした投球で三者凡退に抑えました。その裏に佐藤の18号2ラン、大山の12号ソロの連弾で勝ち越すと岩崎→ドリスとつなぎ連勝です。石井が春季キャンプ中に左アキレス腱断裂で戦線離脱し、及川や桐敷らリリーフ左腕も不安定な状況で、開幕から勝ちパターンとなる「勝利の方程式」が定まりませんでした。工藤が「七回の男」に定着すれば、工藤→岩崎→ドリスの流れが生まれます。JFK(ジェフ・ウィリアムス→藤川→久保田)流に表現すればKID(工藤→岩崎→ドリス)とでも呼びますか。藤川監督の言う「ブルペンはチームの心臓」という理想的な戦い方が実現します。ヤクルトは40勝39敗1分け。開幕から奮闘を続けていましたが、ここに来て貯金も目減り。凋落傾向です。そして、折り返し点のオールスター戦(28日=東京D、29日=富山)まで12試合。この段階で、セ・リーグの成績表を見ると1位が阪神、2位が巨人で、その差は1ゲーム。ヤクルトが首位と3.5ゲーム差です。いよいよ巨人とのマッチレースの様相を呈してきたと思います。阪神は過去の〝負の歴史〟を塗り替えるチャンス到来です。1950年の2リーグ分立後、今年で77シーズン目を迎え、阪神は7回の優勝を飾りました。その時の巨人の順位はいずれも3位以下。例えば昨季の巨人は3位でした。岡田彰布監督でリーグ優勝、日本一に輝いた23年は4位。過去に一度も「阪神1位→巨人2位」という最終順位は存在しないのです。色々な表現ができるとは思います。3位以下だったとはいえ、巨人も優勝を目指したシーズンで最後は失速したのですから、「巨人に競り勝っていない」という表現はおかしいとは思います。しかし、巨人が優勝争いに最後まで加わっていて、その状況で阪神が勝ったシーズンは一度もありません。もし、阪神が優勝して巨人が失速することなく2位で終われば、今季は2リーグ分立後では初めての「阪神優勝-巨人2位」の順位表が完成します。